投資家からの集団訴訟で頭を悩ましていたリップル社は、米大手金融機関の元役員を顧問弁護士に採用したと発表。
採用されたStuart Alderoty氏には、法的問題の解決やコンプライアンス管理が求められている。
リップル社、米大手金融機関の元役員を顧問弁護士に採用
リップル社は現地時間30日、様々な米大手金融機関で重役を歴任してきたStuart Alderoty氏を新規顧問弁護士に採用することを発表した。
リップル社にとっては昨年9月以来空席であった、顧問弁護士の椅子を埋めることになる。
Alderoty氏は今後、リップルの法的職務の他に、国際的な法的政策や銀行秘密取引の報告等に関する法律(BSA)コンプライアンスチームの牽引といった職務を担うと、リップル社CEOのBrad Garlinghouse氏は発表している。
採用の背景にはリップル社の抱える課題が
Alderoty氏が顧問弁護士に就任したのは、リップル社が法的問題の解決やコンプライアンス管理を重要視していることを示している。
リップルが現在抱えている問題の1つに、投資家による集団訴訟がある。
リップル社はXRPを有価証券としての認可を取得せずに販売したり、CEOやリップル社がXRP価格操作をしているとして、昨年9月に200人を超える投資家から訴訟されていた。
この訴訟を受けて、リップル社は集団訴訟を州裁判所から連邦裁判所へと移行するなど、本格的に応じる姿勢を強調。
問題解決のための法律的専門家が必要な状況であったのだ。