米ゲーム小売大手のGameStopは1月23日、保有するビットコイン4710BTCすべてを、機関投資家向け取引サービスのCoinbase Primeへ移転しました。
移転額は約4億2000万ドル(約630億円)に相当します。

GameStopは2025年5月中旬、1BTCあたり平均10万7900ドルで4710BTCを取得しており、投資額は約5億800万ドル(約762億円)でした。
今回の移転時点では、約7600万ドル(約114億円)の含み損を抱えている計算となります。

背景として注目されているのが、GameStopのCEOであるRyan Cohen氏が29日、The Wall Street Journalの取材で明かした大型買収計画です。

Cohen氏は「本当に大きい。非常に、非常に、非常に大きな規模になる」と述べ、
GameStop自身を大きく上回る消費者向け企業の買収を視野に入れていることを示唆しました。

GameStopのCohen氏、90億ドル規模の大型買収構想を示唆

Ryan Cohen氏が構想する買収計画は、GameStopが保有する現金および有価証券、約90億ドル(約1兆3500億円)を原資とするものです。

同氏は30日のCNBCの取材に対し、
「GameStopだけでなく、資本市場にとっても変革的なものになる。資本市場の歴史の中で、本当にこれまで行われたことのないものだ」と語りました。

買収対象については、「経営陣が怠慢な、ダイヤの原石のような企業が数多く存在する」と述べるにとどめ、具体的な企業名には言及していません。

また計画に伴うリスクについては、
「成功すれば天才的だが、失敗すればまったく、まったく愚かなことになる」と表現しました。
この発言からは、成功か大失敗かのいずれかしかないという強い覚悟がうかがえます。

市場は買収戦略を好感し株価3.7%上昇

ビットコインを売却して買収資金に充てるのかとの質問に対し、Ryan Cohen氏は「言う用意がない」と述べ、明言を避けました。

一方で新戦略については「ビットコインよりもはるかに魅力的だ」と語り、暗号資産よりも事業買収を重視する姿勢を示しています。

市場はこの発言を好意的に受け止めました。
GameStopの株価は30日に3.73%上昇し、23.64ドルで取引を終えています。
Investing.comは、市場がCohen氏のハイリスクな買収戦略を織り込み始めたと分析しました。

一方、ビットコインの扱いは依然不透明です。
BitcoinTreasuries.NETによると、GameStopは現在も4710BTCを保有しており、時価は約3億6600万ドル(約549億円)とされています。
Coinbase Primeへ移転後、実際に売却されたかどうかは確認されていません。

買収先の企業名や資金調達方法、実行時期はいずれも明らかにされておらず、ビットコインを売却するかどうかを含め、今後の動向が注目されています。

参考元:coindesk
画像:shutterstock

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