仮想通貨取引所コインベースのCEO、仮想通貨業界の進むべき未来への見解

アメリカの仮想通貨取引所であるコインベースは6月29日、ブログで今後の仮想通貨経済に関する見解を発表した。コインベースのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高経営責任者)が意見をまとめている。

革新的なユースケースを開発しようと開発者が殺到している

アームストロングCEOは、「仮想通貨経済はまだ初期段階にあるが、年々より多くの経済活動が仮想通貨上で行われるようになっている」という見解を示した。また同氏は、「コインベースは今日の仮想通貨経済の架け橋であるが、今後は人々が実際に仮想通貨経済に参加するための場所になる必要がある」と語っている。

同氏の考えるコインベースの未来像は分散型だ。仮想通貨の初期のユースケースは、ビットコインの取引から始まった。その後に分散型金融(DeFi)やNFT、スマートコントラクト、自律分散型自律組織(DAO)といった新しいユースケースが登場している。同氏は、こういったユースケースには課題があることを認めつつも、業界の進むべき未来の姿として考えているという。

また同氏は、今後も仮想通貨経済は信じられないような速さで成長し、「インターネットやスマートフォンのアプリストアのように、新しいツールを使って、以前は想像もできなかったような革新的なユースケースを開発しようと開発者が殺到する」と分析している。

コインベースで仮想通貨のアプリストアを構築する

コインベースは、中央集権型の取引を行っている。アームストロングCEOは、コインベースの中央集権型の製品について、今後も暗号経済の成長に重要な役割を果たすだろうと予想している。一方で、分散型の仮想通貨経済も、大きな成長分野になるだろうと予測した。

また同氏は、コインベースで仮想通貨のアプリストアを構築するというアイディアに言及。アップルのアプリストアのように、開発者に力を与え、モバイルユーザーが新しい革新的なアプリに簡単にアクセスできる方法を提供するという。

また、国際的な視野を持つために米国や英国、EUだけではなく、既存の市場の規制当局と協力し、現地のルールに準拠していることを確認するということだ。同氏は、「コインベースは、優れた仮想通貨1.0企業になれることを示した。私たちの次のステップは、優れた仮想通貨2.0企業になれることを示すことだ」としてブログをまとめている。

参考
Embracing decentralization at Coinbase

【こんな記事も読まれています】
ビットコイン(BTC)のETFはなぜ重要か?
約76億円売り上げたアーティストがNFTマーケットプレイスを創設!ワーナーミュージックやタイムも提携
ビットコイン(BTC)で多くの利益を出した国は?

文:かにたま

おすすめの記事