アメリカの仮想通貨取引所であるコインベース(Coinbase)は10月13日、NFT(非代替性トークン)のマーケットプレイスをオープンすると発表した。公式サイトのよくある質問によると、2021年内に一般公開する予定だという。
「ユーザーフレンドリーなインターフェースの構築を目指す」
NFTのマーケットプレイスに対するコインベースの目標は、ユーザーフレンドリーなインターフェースの構築だ。すべての人が自分の創造的な閃きから利益を得られるようにすることを目指すという。コインベースは元々、世界に経済的自由をもたらすことをミッションとして掲げている。さらに同社は発表のなかで、ファッションやゲーム、音楽などの業界では、既にNFTが創造性と所有権の新しい形を引き出していることにつても言及してる。
一方でユーザーエクスペリエンスが不十分であることを指摘した上で、同社はこういったNFTの作成や購入が簡単にできるようにするとしている。なお、同社のNFTマーケットプレイスでは、最初のローンチで、イーサリアムベースのERC-721およびERC-1155規格をサポート。その後すぐにマルチチェーンのサポートを予定している。
さらに同マーケットプレイスでは、ファンやアーティストをつなげるために、ソーシャル機能を追加する。同社は、ソーシャル機能について、「情熱を共有し、新しいコラボレーションを生み出し、想像力をかき立てることで、未来を形成する」と語っている。
将来的にはアメリカ以外からも参加可能に
コインベースは、NFTマーケットプレイス公開に先立ち、ウェイトリストを公開している。執筆段階でのリスト登録条件は18歳以上のアメリカ在住者だが、将来的には他の国にも拡大される予定。
コインベースのサンチャン・S・サクセン(Sanchan S Saxena)プロダクト責任者は、ツイッター上の自身のアカウントで、「たくさんのお申し込みをいただいた。皆様の関心に感謝する」と語っている。また同社は、ツイッター上「Coinbase NFT」というアカウントを作成。執筆時点でのフォロワー数は既に1万8000を超えている。
参考
・Coinbase NFT is coming soon: join the waitlist today for early access
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