CMEグループはマイクロビットコイン先物に続き、マイクロイーサリアム先物を12月6日にローンチすると発表した。マイクロビットコイン先物は2021年5月にローンチしており、イーサリアム価格の高騰が大きな理由と見られる。
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CMEマイクロイーサリアム先物とは?
CMEグループは2021年2月8日にイーサリアム先物をローンチしており、CMEイーサリアム先物は1コントラクト50ETHを取引する差金決済の先物となっている。一方でマイクロイーサリアム先物はイーサリアム先物の50分の1である1コントラクト0.1ETH約2.5万円を取引する、いわば個人投資家向けのイーサリアム先物だ。
現在のイーサリアム価格は50万円を超えており、イーサリアム先物の1コントラクトは2500万円に相当する非常に大きな取引となっていることがわかるだろう。CMEグループの人気の高いS&P500先物でも同様の高騰に起因するコントラクトポジションの巨大化が起きた結果、コントラクトサイズを落としたE-miniが人気を得ている。そのためイーサリアムの高騰に伴うマイクロイーサリアム先物のローンチは必然だと言えるだろう。
ETH先物 機関投資家需要の増加
CMEグループのTim McCourt氏は
「2月のイーサリアム先物ローンチから特に機関投資家の需要が増加している。それと同時にイーサリアム価格は2倍に高騰しており、マイクロイーサリアム先物の需要はより広く望まれていると言える。」
と述べている。
ビットコインよりも多様なユースケースを持ち、DeFiやNFT、ゲームなどで幅広く利用されているイーサリアムは、マイクロイーサリアム先物のような細かい調整が可能なプロダクトを活用することで、投資家にとってより大きなアドバンテージを得ることができると言えるだろう。
イーサリアムETFの可能性
SECは10月16日に米国初となるビットコインETF”ProShares Bitcoin Strategy ETF”を承認した。このProSharesのビットコインETFはCMEグループのビットコイン先物をベースとしたETFであり、ニューヨーク証券取引所に上場が非常に高い人気を誇っている。
現在のSECのスタンスとしてはビットコイン現物を保有するというリスク管理が難しいファンドを承認するより、100年以上の長い歴史を持つCMEグループの先物をベースとしたETFなら承認されるという形となっている。つまりマイクロイーサリアム先物をCMEがローンチすることでよりイーサリアム先物の流動性が高まり、イーサリアム先物ベースのETFが次に承認される可能性が高いと言えるだろう。
マイクロイーサリアム先物のローンチは12月6日を予定しているが、イーサリアム先物のローンチ時と同様にCFTCの承認が必要となっている。
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