ある著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストは、ビットコイン(BTC)が数年以内に10万ドル(約1,592万円)を突破すると予測しています。その一方で、アルトコインについては同じ強気トレンドが難しいと主張しています。

ビットコインとその他大勢の構図

アナリストのDonAlt氏は7月8日投稿の「X」で、ビットコインがこの先強気の流れに乗り10万ドルに達する一方、アルトコインに関しては悲観的な見解であることを明らかにしました。

彼はビットコイン現物ETFへの資金流入など、今後の強気を支える要素を考慮すると、ビットコインの10万ドルはかなり期待できると言います。
他にもスタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered)は25万ドル(約3,980万円)、投資会社バーンスタイン(Bernstein)は20万ドル(約3,184万円)というかなり強気の予測を立てています。

他方でアルトコインは全般に、さまざまな市場トレンドや弱気心理を反映してパフォーマンスが下がっています。これに対してDonAlt氏は、将来ビットコインが市場のほとんどを独占し、アルトコインは現在より90%ほど価値が下落するという見方です。

別のコミュニティのメンバーは、ミームコインといくつかのアルトコインを除けば、現在の市場サイクルでビットコインのパフォーマンスを上回っている仮想通貨がない点を指摘しています。彼はビットコインが最高値付近を維持している反面、これまでビットコインと歩調を合わせてきた多くのアルトコインが、かなりの価格下落を見せている事実を強調しました。

コミュニティの一部からは、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)は例外ではないかという意見も出ています。価格の下落傾向と市場ボラティリティの中でも、これら2つの通貨が年初から上昇トレンドを保っているからです。

特にソラナは現物ETFのローンチを申請してから、大幅な価格上昇を見せました。イーサリアムはビットコインに同調しながら、市場コンディションがよい時には上昇し、ボラティリティが高い時には下落する動きを続けています。

アルトコインが最高値を記録する可能性は?

もう1人のアナリストDoctor Profit(ドクタープロフィット)氏は、「X」に2024年第三四半期のアルトコイン動向の詳細を投稿しました。その分析によると、アルトコインはイーサリアム現物ETFの正式なローンチをにらみ、すでに価格上昇の準備が整っているということです。

彼はアルトコイン価格が回復傾向を見せれば、ビットコインの強気に同調して弱気トレンドを脱すると見ています。

また彼は、現在の価格下落がアルトコインを買う大きなチャンスであるとも述べています。35%ほどの下落は健全な修正の範囲であり、市場コンディションが安定すれば、アルトコインは史上最高値を目指して上昇するという可能性も強調しています。

Doctor Profit氏は、アルトコインの今後の時価評価についても分析していますが、その合計時価総額が年内に1兆ドル(約159兆円)を超えるという強気の予測でまとめています。

参考
Crypto Analyst Says Bitcoin Could Reach $100,000, But What About Altcoins?

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