【速報】SEC仮想通貨ETF上場基準を簡素化、240日審査を不要に

冒頭の直接回答

米SECが2025年9月17日に仮想通貨ETFの包括的上場基準を承認し、従来の個別審査(最大240日)を経ずに要件を満たすETFの自動上場が可能になりました。

要点

  • SEC が Nasdaq、Cboe BZX、NYSE Arca の包括的上場基準を承認
  • 個別の19b-4フォーム審査(最大240日)が不要になる革命的変更
  • XRP、ソラナ等のアルトコインETF上場加速に期待
  • 10月から新基準適用開始の見込み
  • 投資家保護と流動性要件は維持・強化

    SEC包括的上場基準の承認内容

    米証券取引委員会(SEC)は2025年9月17日、コモディティベース・トラスト・シェアの包括的上場基準を正式承認しました。この決定により、ナスダック、Cboe BZX取引所、NYSE Arcaの3大取引所における仮想通貨ETFの上場プロセスが根本的に変革されます。

    新基準では、一定の要件を満たす仮想通貨ETFが従来の個別審査を経ずに自動的に上場可能となります。SECのポール・アトキンス委員長は「我々の資本市場がデジタル資産という最先端のイノベーションに取り組む世界最高の場であり続けることを保証する」と声明で述べています。

    承認された条件として、基礎となるコモディティが市場間監視グループ(ISG)の加盟市場で取引されることや、コインベースを含む指定契約市場で6カ月以上先物取引されていることなどが設定されています。

    CoinPost - 米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ

    従来制度からの大幅変更点

    現行制度の課題

    従来の仮想通貨ETF上場では、取引所が各銘柄について19b-4フォームを個別に提出し、SECによる最大240日間の審査を受ける必要がありました。この長期間の審査プロセスが、新しい仮想通貨ETF商品の市場投入を大幅に遅延させる要因となっていました。

    新制度のメリット

    新しい包括的基準により、以下の改善が実現されます:

    • 審査期間の大幅短縮:240日の個別審査が不要
    • 上場プロセスの効率化:要件充足確認後の自動上場
    • 市場競争の促進:より多くのETF商品の迅速な市場投入

    ブルームバーグETF専門家のJames Seyffart氏は「これは我々が待ち望んでいた仮想通貨ETFのフレームワークだ。今後数週間から数カ月で仮想通貨ETFの上場ラッシュに備えるべきだ」と分析しています。

    CoinDesk - SEC Makes Spot Crypto ETF Listing Process Easier

    アルトコインETF上場への影響

    申請中の主要アルトコインETF

    現在、以下のアルトコインETFがSECの審査を待っています:

    • ソラナ(SOL)ETF:フィデリティ、VanEck等が申請
    • XRP ETF:グレースケール、21Shares等が申請
    • ライトコイン(LTC)ETF:Canary Capital等が申請
    • ドージコイン(DOGE)ETF:複数社が申請予定
    • アバランチ(AVAX)ETF:申請準備中
    • チェーンリンク(LINK)ETF:申請準備中

    上場加速の見込み

    新基準により、これらのアルトコインETFは個別の長期審査を経ずに上場できる可能性が高まります。特に、先物取引が6カ月以上継続している銘柄については、2025年10月以降の上場ラッシュが予想されています。

    ソラナ政策研究所のKristin Smith所長は「この新しい包括的上場基準は米国の投資家、市場、デジタル資産イノベーションにとってプラスです。次の仮想通貨採用の波に期待しています」とコメントしています。

    Cointelegraph - 米SEC、仮想通貨ETFの迅速承認に向け一般的な上場基準を承認

    投資家保護・リスク管理の要件

    強化された開示要件

    新基準では投資家保護の観点から、以下の要件が設けられています:

    • 流動性リスク管理:保有資産の85%未満しか償還対応できない場合の書面方針策定義務
    • 透明性確保:純資産価値やプレミアム・ディスカウント情報の定期開示
    • 市場監視体制:取引所による継続的な監視体制維持

    リスク管理措置

    取引所には以下の責任が課されます:

    • 一定条件下での取引停止・上場廃止措置の実施権限
    • 登録マーケットメーカーからの取引記録提出義務の管理
    • 基礎コモディティでの異常取引の監視

    SEC委員からの懸念

    一方、SECのキャロライン・クレンショー委員は新基準について「十分に精査されていない商品が市場にあふれる可能性がある」と警告を発しています。同委員は「委員会は必要な投資家保護の判断を下す責任を放棄し、実績が十分とは言えない新商品を市場に迅速に送り出すことを優先している」と懸念を表明しました。


    業界専門家の分析と見解

    Bitwiseの分析

    Bitwiseの最高投資責任者は、新しい汎用的なルールが2025年10月にも適用される可能性があると分析しています。同社は「SECの上場ルール簡素化により、より多くの新しい仮想通貨ETF商品の上場が実現する」との見解を示しています。

    市場への影響予測

    業界専門家は以下の影響を予測しています:

    • 短期的影響:主要アルトコインの価格上昇期待
    • 中期的影響:機関投資家の仮想通貨投資拡大
    • 長期的影響:仮想通貨市場の成熟化と安定性向上

    グレースケールの新商品承認

    新基準承認と同時に、SECはグレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンドを承認しました。このファンドはCoinDesk 5 Indexに連動し、ビットコイン、イーサリアム、XRP、ソラナ、カルダノを組み入れています。


    よくある質問(FAQ)

    Q1. 新しい上場基準はいつから適用されますか?

    A. 2025年10月から適用開始される見込みです。

    SECが2025年9月17日に承認した新基準は、各取引所での規則整備を経て10月から運用開始される予定です。Bitwiseの分析によると、新基準適用により多数の仮想通貨ETFが短期間で上場する可能性があります。

    CoinPost - 米SECの仮想通貨ETFの新たな上場基準、10月にも適用開始か

    Q2. どのようなアルトコインETFが上場しやすくなりますか?

    A. 先物取引が6カ月以上継続している銘柄や、ISG加盟市場で取引されている銘柄が対象です。

    具体的には、ソラナ、XRP、ライトコイン、ドージコインなどが新基準の要件を満たす可能性が高く、これらのETFは個別審査なしで上場できる見込みです。

    Q3. 従来の240日審査は完全になくなるのですか?

    A. 新基準を満たさないETFについては、従来通り個別審査が必要です。

    包括的基準の適格要件を満たさない仮想通貨ETFについては、引き続き19b-4フォームによる個別審査(最大240日)が必要となります。新基準は追加選択肢として機能します。

    Q4. 投資家保護はどのように確保されますか?

    A. 流動性リスク管理、透明性要件、市場監視体制の強化により保護されます。

    新基準では、従来以上に厳格な開示要件と監視体制を設けることで、迅速な上場と投資家保護の両立を図っています。取引所には継続的な監視責任が課されます。

    Q5. 日本の投資家はこれらのETFに投資できますか?

    A. 現在のところ、米国上場ETFへの直接投資は制限があります。

    日本の証券会社を通じた米国ETFへの投資は可能ですが、仮想通貨ETFについては各社の取扱方針により異なります。日本での仮想通貨ETF承認は別途検討が必要な状況です。

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    まとめ

    米SECによる仮想通貨ETF上場基準の簡素化は、仮想通貨業界にとって歴史的な転換点となります。240日間の個別審査を不要とする新制度により、ソラナやXRPをはじめとするアルトコインETFの上場が大幅に加速する見込みです。

    投資家にとっては、より多様な仮想通貨ETF商品への投資機会が拡大する一方で、適切な投資判断のためのデューデリジェンスがこれまで以上に重要となります。新基準の運用開始予定である2025年10月以降の市場動向に注目が集まっています。

    日本の投資家も、国内取引所での仮想通貨投資を通じて、この規制変更の恩恵を間接的に受けることが期待されます。


    出典

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