- TaoTaoが7月の実績を公開
- ヤフー子会社Zコーポレーションを親会社に持つ国内仮想通貨取引所のTaoTaoは、7月の実績を公開した。未決済ポジション(OI)情報など貴重な情報を掲載している。
仮想通貨取引所TaoTaoが七月の実績を公開
TaoTaoCEOの荒川佳一郎氏が7月の実績を公式note上にて報告した。大まかな報告のまとめとしては以下のようになる。仮想通貨取引所TaoTaoはヤフーの完全子会社であるZコーポレーションを親会社に持つ取引所だ。
・円資産の預かりは6月末の約5億円から7月末で約7億円に
・口座数は6月末の約1万人から大きな変化は無し
・7月に一度でも何らかの取引を行なったのは約2000人と全体の2割ほど
・7月の取引額は現物が約20億円、CFDが260億円
口座数に関しては、この1ヶ月で約2000人の新規の口座開設があったものの、全体の口座数では1万人ほどで、6月末から増加はしていないとのことだ。
また、自明のことではあるとしながらも、仮想通貨の価格上昇にともない、取引が活性化し、同時に未決済ポジションは増加、価格の下落局面ではポジションは減少傾向になり、その後価格が落ち着きをみせると、含み益をもったポジションが徐々に決済されていく傾向があるという。
なおTaoTaoは、ツイッター上にて未決済ポジション(OI)の情報を定期的に発信している。
TaoTao社における8月5日のレバレッジ取引の出来高は約8億円でした。画像は本日7時時点のBTC未決済ポジションです。買:売の比率がおよそ2:1となり、売ポジションの割合が高まりました。レンジ別で見ると、120万円台で買売がともに増加。また115万円台でお客様の利益確定にともない買が減少しました。 pic.twitter.com/fNXbhcfaIJ
— 荒川 佳一朗 (@arakawa_taotao) August 6, 2019
このような取引所内部でしか入手できないような情報を積極的に開示していく姿勢は、仮想通貨取引所の中でも比較的珍しい試みといえる。同時に、ハッキング被害によって信頼が損なわれている取引所に透明性をもたらし、信頼の回復に繋がっていく動きとして評価することができる。報告の最後に荒川氏は、なぜこのような情報を開示する取り組みを行なっているのかということに対して、以下のようなコメントを掲載している。
我々のような仮想通貨交換業者にとっては信頼が第一です。まだ実績もなく、経営面でも決して磐石とは言えない弊社ができることは本当に限られていると痛感しています。ならば、せめてできることとして透明な経営というものを実践してみたいと考えました。(中略)また、これは完全に私見ですが、お客様に「上手に投資をしていただく」ためには相応の情報が必要であると考えるからです。
透明な経営の実践と、情報の非対称性を減らしていくという姿勢は顧客を大切にしているという点で好感される。