- 「イスタンブール」で一部スマートコントラクトがストップ
- ETHガバナンスプラットフォームAragonのCTOは、イーサリアムの次期大型アップデート「イスタンブール」によって680のスマートコントラクトが使えなくなる可能性があるとの見解を示した。
「イスタンブール」で一部スマートコントラクトが停止
ETHガバナンスプラットフォームAragonを主導するAragon One社のCTO Jorge Izquierdo氏は、イーサリアムで予定されている次期アップデート「イスタンブール」によって同社が現在使っているスマートコントラクトのうち680個が使えなくなる、との見解を示している。Coindeskが9月30日に報じた。
イスタンブールではイーサリアムネットワークのいくつかの問題を修正するが、これまで機能していたものが機能しなくなる可能性もあるようだ。Izquierdo氏は同社にとってこれは不幸なトレードオフであるが、イスタンブールアップデートの必要性は十分理解していると話した。
Aragonに主に影響を与えるアップデートはEIP(提案)1884と呼ばれる。ブロックチェーンのサイズが大きくなるにつれて計算量は増加したが、イーサリアムで計算を行う際の手数料(ガス代)が低いままであることで、ネットワーク上に不均衡をもたらしていた。
EIP1884では、ネットワークの過負荷を軽減するため、計算量の多い操作の手数料を引き上げることで、この不均衡を改善する。
このアップデートはAragon以外のプロジェクトにもスマートコントラクトの停止やトランザクション手数料の上昇を引き起こす可能性が予想されるという。
参考:Coindesk