イーサリアムのコアデベロッパー会議において、次期大型アップデートとなる”イスタンブール”の実装日が9056000ブロックに決定。現在のブロック生成時間から12月4日前後になると見られる。イスタンブールアップデートは元々10月16日の実装を目指して開発が進められていたが、メジャークライアントの一つParityの実装遅れにより延期されていた。
イーサリアムのディフィカルティボムの影響
イーサリアムのブロックタイムは、コンスタンティノープル(サンクトペテルブルク)の実装後1ブロック約13秒を推移していた。だが現在はディフィカルティボムの影響が少し見られ、1ブロック約14秒となっている。
現在イーサリアムのブロックは881万ブロック前後であり、9056000ブロックまで24万ブロック前後となり、14秒で推移する場合12月4日前後となる。この実装予定日はブロック高に依存するため、日にちではなくブロック数をEtherscanなどで確認するといいだろう。
出典:Etherscan
バグや問題があった場合の対応
またコアデベロッパー達はコンスタンティノープルの実装時のように、イスタンブール実装になにか重大なバグが発見された場合、約1ヶ月の延期となる1月8日をターゲットにするとしている。2020年1月3日には、イーサリアム2.0の初期段階であるBeacon Chainのジェネシスブロック生成が予定されており、現在のイーサリアムチェーンであるレガシーチェーンとは平行した実装とはなるものの、混乱を避ける狙いであると見られる。
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ユーザーのしないといけないこと
イスタンブールアップデートはイーサリアムの大型アップデートであるが、ETHを保有したり取引したりしているユーザーは得に行わないといけないことはない。MetamaskやMEWなどのウォレットのインターフェイスサービスを提供しているプロジェクトが自身のノードをアップデートする必要はあるが、ユーザーはサービス側の対応を待つだけだ。これは仮想通貨取引所も同様であるため心配無用である。
またイーサリアムマイナーは、非常に巨大なマイニングファームを持ち、ソロでマイニングしている場合と除き、Ethermineなどのマイニングプールを使用している場合にも同様に対応は必要とならない。GethやParityを使用しているユーザーは12月4日までにアップデートを行っておこう。
Compoundのレンディングなども同様にそのままで問題なく、もし何かのアクシデントでネットワークからの離脱フォーク(例:イーサリアムクラシック)で新しいコインが欲しい場合はコントラクトから引き出しておくといいだろう。