野村HDなどが設立カストディ企業がライセンス取得
野村ホールディングス株式会社とLedger、Global Advisors Holdings Limitedが共同設立した仮想通貨カストディ企業「Komainu」が、英領ジャージー島にてカストディと委託事業者のライセンスを取得した。ニュースメディア「Financial News」などが報じている。カストディサービスの提供に向け一歩前進した格好だ。
野村証券は以前、「デジタル資産の急激な市場の成長を受け、機関投資家は市場参入を検討しているが、安全かつ法規制に準拠したカストディ・サービスが不足していることが市場参入障壁になっている」と指摘。それを契機に、新たに機関投資家向けのカストディサービスの提供するために、Komainu社を設立した。
現在の実情として、仮想通貨の高いボラティリティに関するリスクだけでなく、その管理にかかるリスクも非常に大きい。例えば、ハッキングによるウォレットの秘密鍵盗難や紛失などが挙げられる。
カストディサービスが充足することで、前述した仮想通貨を保有するだけで発生するリスクを最小限に留めることが可能になると考えられる。
業界の一連の課題がカストディサービスの発展・普及により解決されれば、機関投資家の参入障壁も大きく下がると見られる。