韓国で人気な仮想通貨ウォレットプロバイダーBitberryが2月29日でサービスを終了するという。2019年には韓国の仮想通貨取引所の大半が赤字であると言われており、2020年に入ってキムチプレミアムは大幅なマイナスとなっていた。
韓国での人気仮想通貨ウォレットサービス終了へ
韓国メディアによると、Bitberryの提供企業であるRoot One SoftのCEO Jang Sung-hoon氏は1月29日に
「Bitberryはブロックチェーン産業の不透明さと、仮想通貨市場の低迷によりウォレットサービスの提供を終了すると決定した」
と発表。Bitberry公式によると、引き出し期限は2月29日の15:00pmまでであるとしており、引き出し手数料は無料としている。Bitberryは2019年に公開された統合型ウォレットサービスであり、韓国で人気なチャットツールのカカオトークや電話番号などでログインができ、高いユーザビリティから非常に人気であったという。
出典:Newstomato
キムチプレミアムの大幅なマイナス
2018年、韓国で大幅なビットコイン価格のプレミアムがついたことから、韓国内では”キムチプレミアム”と呼ばれており、米CFTC(米商品先物取引委員会)が認識するほど有名となった。だがこのキムチプレミアムは現在マイナス27,000円を推移しており、特に2020年に入り最大でマイナス約5万円ものプレミアムとなっている。
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これらの背景では、韓国内で当時人気の高かったBithumbが3回ものハッキング被害を受けたことなど、韓国トレーダーの信頼を失ったことも大きいだろう。
また現在の人気取引所であるUpbitのハッキングなど、韓国内での仮想通貨流出被害が減る傾向にない。対して韓国政府の諮問機関は政府に対して金融機関が仮想通貨を取扱すべきだと提案。今後キムチプレミアムが再度復活するかは韓国政府の動きとビットコイン価格次第となるだろう。
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