様々なパーツから構成されるNFTアート
プログラム可能なブロックチェーンアートという斬新な試みを行う作品「First Supper(最初の晩餐)」が103.4ETHで売却されたことが明らかになった。(*レオナルド・ダ・ヴィンチの名作=「最後の晩餐」に因む)
本作品は22のレイヤーと1枚のマスター作品を持ち、マスター作品というキャンバスに個々のレイヤーが配置されるという形で全体的な作品が構成されている。
SOLD! First Supper master auction has closed for a total of 103.4 ETH.https://t.co/ojnYd15cck
— Async Art (@AsyncArt) February 28, 2020
Congratulations to the new owner, the artists, and the community that has made this movement possible! pic.twitter.com/mQvVUwn0Dm
作成から間もないこの作品だが、過去のこの作品に関するツイートと、最新のものを見比べると、既にいくつかの変更がなされていることを確認できる。
一つ一つのレイヤーとマスター作品には値段がついており、レイヤー(NFT)の保有者はレイヤーの制作者に決められた範囲で、そのレイヤーの位置や角度、大きさ、色などを変更することができる。
プログラム可能なアート作品のイメージについては、以下のツイートで分かりやすく説明されている。
Tonight, art became programmable.
— ᗩᒪᎧTTᗩ ᗰᎧᑎEY ❂ (@money_alotta) February 25, 2020
Meaning artists now have a way to interact with you, to tell you different stories,
stories you might choose.
This is my first asynchronous artwork.
Meet Cunégonde, forever yours.https://t.co/tsBF5dvJ0e#NFT @AsyncArt #art #cryptoart pic.twitter.com/3yFdnaWHx1
ブロックチェーンの可能性を模索
このアートは、もしプログラム可能だったら、アートはどのようなものになるだろうか、という疑問に基づいて作成されたと説明されている。
アート産業の進化として仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを使ってトークン化し、売れるようになったことだ。それは素晴らしい一歩だが、未だにそれまで物的な世界で行われてきたことの模倣に過ぎない。
もしアートが時を越えて進化して、所有者に反応し、外の世界からデータをインプットできたらどうだろうか。モダンアートがデジタル媒体を隅々まで活用したら何が可能なのかを見つける時だ。
アートの所有権を単にブロックチェーンによってデジタルに持ち込み、取引可能にするだけでなく、デジタルの特性に着目したこの新たな取り組みに注目したい。