Tezos(テゾス)とは?
Tezosはスマートコントラクトを執行できるブロックチェーンプロジェクトです。特長としては、コードにバグがないかを数学的に検証をすることができる「形式検証」が可能な点と、保有者による投票結果に基づきソフトウェアが開発が進められる「オンチェーンガバナンス」が行われる点などが挙げられます。
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XTZ(テジー)はテゾスブロックチェーン上の暗号資産で、執筆時点では時価総額ランキング約20~25位を推移しています。XTZ発行数量の上限はなく、プロトコルで定められているブロック生成報酬16XTZとブロックエンドーサー報酬(2XTZ*32ノード)の計80XTZがブロック生成ごとに発行されていく仕組みとなっています。ブロックは最短60秒で生成されます。
Tezosはステーキングもできる
テゾスのコンセンサスアルゴリズムはLPoSというプルーフ・オブ・ステークに似た形式になっているので、XTZを持っていればステーキングして報酬を獲得することができます。長期でXTZを保有する予定があるのであれば、その間ステーキングしておけば保有するXTZの量を増やすことができます。
テゾスではステーキングのことをベーキングと言います。ベーキングの方法はいくつかありますが、例えば下記の記事では、個人利用者でも参加しやすい方法が紹介しているで参照してみてください。
【関連】
・Tezosのコンセンサスアルゴリズム、LPoSの仕組みとは?
・【ステーキング方法解説】テゾス(Tezos)のステーキングをstakefishでやってみよう
Tezosを扱うウォレットや取引所
執筆時点でTezos(XTZ)を上場させている国内取引所はbitFlyerとGMOコインです。また海外ではバイナンス、OKEx、コインベース、Huobi Globalなどのグローバルで主要な取引所でも取り扱われています。
テゾスを保管できるウォレットはハードウェアウォレットであればレッジャー(Ledger)、トレザー(Trezor)のModelTなどがあります。モバイルウォレットであればMagma WalletやTrust Walletなどでサポートされています。
Tezosのユースケースと今後の展望
Tezosは金融分野でのセキュリティトークン発行や、不動産の証券化、ゲームなどの分野での活用事例ができてきています。
テゾスの2020年振り返りレポートによると、Societe Generale Forgeによる中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験でTezosが使われたり、フランス大手企業EDFグループの子会社であるExaionやSword Franceがベーキングを行うベイカーとしてTezosのエコシステムに参加しています。
アジアでは、中国の国営ブロックチェーンインフラBSNの最初の6つのパブリックブロックチェーンの1つに選ばれています。また、デジタルセキュリティプラットフォームDealBoxがTezosを利用したり、MountXとメキシコでの初の不動産のトークン化が行われていたりします。その他にも、3億ドルの不動産資産をtZEROとTezos上でトークン化するなど、さまざまなプロジェクトでテゾスが活用されています。
大きなニュースとしてはエンタープライズ活用が多い印象ですが、企業にXTZを保有してもらいベーキングしてもらう活動はテゾスにとってもポジティブなニュースなのではないでしょうか。
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この記事はstakefishからコンテンツ協力を得て提供しています。stakefishは暗号資産ユーザー向けのステーキングサービスを提供しています。Ethereumをはじめとした様々なノード運用の実績を元にサービスを提供しており、ユーザーは秘密鍵を渡すことなくステーキングができます。stakefishによるステーキングサービスの詳細を知りたい方は是非下記のリンクをご参照ください。