ビットコイン(BTC)の教育者で「Programming Bitcoin」の著者でもあるジミー・ソン氏(Jimmy Song)は自身のYoutubeチャンネル「Off Chain with Jimmy Song」にて、仮想通貨やブロックチェーン関連の様々なトピックについて配信しています。今回はソン氏がフルノードのメリットについてついて語った回を紹介します。

フルノードの利点について説明する。多くの人は、どうしてフルノードを立ち上げるべきなのか、またその利点は何なのか、そしてそれがどのようにネットワークの役に立つのかというようなことをまだ完全には理解していない。この動画ではそういったことを整理したい。

フルノードの利点

フルノードを立ち上げる一番の理由は、自身が保有しているお金を完全にコントロールできるという点だ。ビットコインで保持している財産の額を表すUTXOの量も含め、ネットワークの正確な状態を知ることができる。ビットコインのブロックチェーンはプルーフ・オブ・ワークを採用しているため、誰もあなたを騙すことはできない。騙すためにはそれに相当する電力を消費することになる。この仕組みによってセキュリティが担保される。

フルノードは必要か?

多くの人は、それほど多くのトランザクションを行わない、あるいは信頼できるウォレットを利用しているという理由で、そのことは大した利点ではないと言う。しかし、サードパーティ製のサービスやウォレットを利用していると、特定のウォレットがハッキングされて騙されてしまうというようなことが起こり得る。その結果あなたは資金を失うことになるかもしれない。フルノードを立ち上げてソフトウェアを実行していれば、自分が何をしているか完全に知ることができるので、誰もあなたを騙すことはできない。

フルノードを使わない場合の問題

ウォレットのメーカーや利用しているサービスを信頼している場合、フルノードの必要性を感じないかもしれない。それらのウォレットやサービスはあなたが保持しているビットコインの額などの情報を教えてくれる。しかし、そのようなサービスを通して、あなたは多くのプライバシーを失っている。

知っている人は少ないかもしれないが、ビットコインクライアントとして、BIP-37に基づくSPVクライアントのニュートリノ(Neutrino)を使っているなら、プライバシーについては問題ない。

しかし、ニュートリノの問題は悪く、クライアント・サーバー型のアーキテクチャーを採用している。キーの保管場所が携帯電話であってもデスクトップであっても、ネットワークの状態を知るためにサードパーティーのサービスに依存している。これは多くの意味でよくないことで、騙される可能性が残っている。

現状何も問題が無く、多くの人がそのようなツールを使っているとして、どうして心配する必要があるのかと考える人もいるだろう。しかし、自身のお金についてもう少し慎重になるべきだ。被害を受ける可能性のある攻撃について知っておく必要がある。フルノードであればそのような攻撃を受ける可能性は低い。

まとめ

ネットワークへの貢献という点はフルノードにおいてやや抽象的なメリットだ。フルノードを立ち上げる一番の理由は、あなたが自身の資金の主人になれるということだ。あなたは誰も疑うことのできない台帳のコピーを持ち、使いたいソフトウェアを実行することができる。それがフルノードを立ち上げる理由で、それ以外のものではない。

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