最近ではスマホ決済サービスを導入している店舗も増えてきました。それに比例して、多くのスマホ決済アプリがリリースされています。その中でも、あの大手コミュニケーションアプリ『LINE』が運営している『LINE Pay(ラインペイ)』は大きな注目が集まっている状況です。LINE Payを導入するにはどのような手続きや条件が必要なのか解説します。
スマホ決済アプリ「LINE Pay(ラインペイ)」とは?特徴、使い方、仕組みを解説!
決済サービス「LINE Pay(ラインペイ)」とは?
LINE Payとは、コミュニケーションアプリ『LINE』の送金・決済サービスです。このLINE Payを利用することで、LINEで繋がっている友達などのユーザー間で手数料無料のお金の送受・送金依頼・割り勘ができます。さらに実店舗での利用や、ネットショップでの決済も可能です。
キャッシュレスの時代になりつつある現代において非常に注目されているサービスの一つになります。あのLINEが運営しているということで、高い安心感があるのも高評価に繋がっている理由です。では、実際にどのようなメリットがあるのかみていきましょう。
手数料無料での送金が可能
LINEで友達同士であればLINE Pay上でお金のやり取りができます。遠方に住む人に送金する際に、銀行まで行くのも少し面倒ですし手数料もかかってしまいますが、手数料も無料でスマホがあれば送金できるので無駄な手間がありません。
割り勘機能がある
複数人で外食した際に少しもめるのが支払いです。誰がいくら払うのか、割り勘したいのに細かいお釣りがないなど、どうしてもスムーズにならないこともあります。そんな時に使えるのがLINE Payでの割り勘機能です。
やり方は非常に簡単で、代表の方が割り勘グループを作成し、その作成されたQRコードを他のメンバーが読み取るだけで完了します。
LINEポイントが効率よく貯まる
LINE PayやLINE Payカードを利用して買い物などをすると、LINEポイントが0.5~2%の還元率で貯まっていきます。LINEポイントには特殊なプログラムがあり、『マイカラー』と呼ばれるランクを上げることで還元率も上がっていくのです。
仮に10万円以上の利用をすれば『グリーン』にまでランクが上昇し、還元率は2%になります。2019年7月31日までコード支払いをすることで、LINEポイントがさらに+3%アップするので利用してみましょう(請求書払いは対象外なので注意)。
LINE Pay(ラインペイ)を導入するメリット
では、企業が『LINE Pay』を導入するとどのようなメリットがあるのか解説します。
導入が簡単
LINE Payを導入にあたって、導入のスピードとシンプルさは最大のメリットと言えます。
コンビニなどでよく目にしますが、クレジットカード決済を導入するには専用のカードリーダーや連携可能なレジを自ら用意しなくてはいけません。導入するのに時間もお金もかかります。
しかし、LINE Payの導入であればLINE Payの店舗用アプリをダウンロードするだけで導入が完了してしまうのです。導入店として承認されれば、時間も費用もかからずに導入することができます。ただし、インターネット環境と、スマホやタブレットなどの通信端末が必要になります。
固定費と振込手数料が0円
一般的には、顧客がクレジットカードや電子マネーによる支払いを選ぶと決済手数料が差し引かれます。これを懸念して代行決済サービスの利用をためらう事業主も少なくありません。
LINE Payでは、決済手数料以外の月額固定費と振り込み手数料が発生しません。当月の売上金から決済手数料を差し引いた金額が、指定した銀行口座へ翌月末日に振り込まれるようになっています。さらに、2021年7月31日までにLINE Payを導入することができれば、決済手数料も無料になるのです。このような手数料が一切必要ないのは、大きなメリットになります。
LINE Pay(ラインペイ)加盟店の手数料は?
LINE Payでは、2018年8月1日から2021年7月31日まで3年間に限り、店舗用アプリを利用した加盟店の決済手数料を無料とすると発表しています。もし店舗用アプリを利用しない決済の場合ですと、決済手数料が3.45%発生するので注意してください。
店舗にLINE Pay(ラインペイ)を導入する方法
では、どのようにしてLINE Payを導入するのか解説します。
加盟店の加入条件
加盟店に加入するには、下記に該当する条件をクリアする必要があります。申し込みが行えるのは法人様と個人事業主様です。ただし、条件をクリアしているからと言って、確実に加入できるわけではありません。提出した情報を元に、総合的な審査が行われます。審査の結果によって加入できないこともあるので覚えておきましょう。
- 物品やサービスを販売・提供していること
- 現行法令で販売が禁止されている商品や、公序良俗に反するような商品、換金性の高い商品を取り扱っていないこと
- 販売に際して届出・免許等を必要とする商品の場合、所定の届出・免許・資格等を取得していること
ちなみに、どのような審査をしているのかは開示されません。加入できた場合でも、加入できなかった場合でも、なぜそのような結果になったのか理由などは開示されないので注意してください。
店舗で導入可能なLINE Payの決済方法
LINE Pay据置端末
専用端末に金額を入力することで、その金額に対応したQRコードが端末に表示されます。それを読み込みことで決済完了となります。
LINE Pay店舗用アプリ
iOS端末もしくはAndroid端末に専用アプリをダウンロードして決済する方法となります。手軽で便利な方法です。
プリントQR
審査が終わったあとに、配布されるQRコードを店舗に置く方法となります。そのQRコードを読み取ったあと、お客様の方で支払金額を入力する必要が出てくるので少し面倒な方法です。
Star Pay端末
マルチ決済端末『StarPay』を利用する方法となります。端末ごとの導入が必要です。
POSのレジ改修
POSレジを改修することで、QRコード決済・バーコード決済と連携させる方法となります。別途開発費用が発生する場合があるので注意してください。
加盟店申請の手順
加盟店申請するには、各種営業許可証が必要となります。その他にも法人と個人事業主で必要なものが異なるので注意しましょう。
法人
登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
個人事業主
- 事業証明書
- 本人確認書類
これらを事前に準備しておく必要がありますが、すぐに準備できないものもあります。できるだけ早めに準備しておきましょう。販売する際に、届出・免許などが必要となる商品を扱っている場合は、所定の届出・免許・資格などを取得しておく必要があります。提示できなければ申請することはできません。虚偽の申請は印象も悪くなるのでやめましょう。では、申請の手順を開設します。
店舗アプリを使う場合
アプリをインストールしてアプリ上から申請します。
店舗用アプリを使わない場合
LINE Payの公式サイトから申請します。
申請する際には、店舗用アプリかサイトの指示に従って必要事項を入力してください。入力には間違いのないようしっかりと確認しましょう。
申請に必要な書類はアップロード、もしくはEメールでの送信で行えます。加入申請から審査完了までは約10営業日ほどです。
審査を無事通過して加盟店として認められると、LINEからメールが送られてきます。メールの内容に従ってアプリか公式サイトの『My Page(加盟店センターログインページ)』からログインしてください。ログインできたら、必要事項の登録と接続設定をしましょう。
初回ログイン時には、LINEから発行された加盟店IDと初期パスワードで行ってください。順調に進めば管理者登録が完了します。登録完了すれば、登録したメールアドレスとパスワードでログインが可能です。
LINE Pay(ラインペイ)が使えるお店は?
では、最後に少しだけLINE Payが使える店舗を紹介します。
LAWSON
大手コンビニの『ローソン』です。ローソンストア100やナチュラルローソンでも利用することは可能です。
ヤマダ電機
ヤマダ電機は、郊外型店舗『テックランド』、大規模都市エリアに展開する都市型店舗『LABI』など、多くの家電量販店を全国に展開しています。
松屋
手頃なプライスと安全で美味しい牛丼を提供しています。定番の牛めしだけではなく、カレーや定食など豊富なラインナップで大人気です。
スターバックス
有名コーヒーショップのスターバックスでもLINE Payは使えます。高品質なコーヒーを楽しむにはぜひ利用していただきたいです。
この他にもLINE Payが使えるお店は幅広いジャンルで全国的に多数あります。
今後に期待がかかるLINE Pay(ラインペイ)を導入しよう
LINE Payを導入することによって、利用者にも導入側にもメリットがあります。現状、LINE Payの利用者はまだ少ないですが、LINEの利用者はどんどん増加している状態です。さらに、スマホ決済サービスを導入している店舗も増えています。このままのペースでいけば、LINE Payの利用者も増加していくでしょう。今だからこそ導入するチャンスだと言えます。