ビットコイン(BTC)価格の驚異的リカバリーを評して、米国のある暗号資産(仮想通貨)アナリストは、「フィフス・ウェーブ(5th Wave)」の到来と語り、ビットコインが仮想通貨市場全体の時価総額の80%以上を占有するだろうと予想しました。
ビットコイン(BTC)の市場占有率は65%越え アルトコインが軒並み損失
ビットコインは、周知の通り2019年6月から7月にかけて1万2,500ドル(約135万円)をめぐる攻防になっています。価格が目立って上昇する4月ごろから、ビットコイン以外の仮想通貨つまりアルトコインは、ビットコインの市場支配の影響に直撃されて、大きく値を乱し、取引量が目に見えて減り始めました。
ビットコインの市場占有率は7月10日ついに65%を超え、アルトコイン市場は全くお手上げ状態に陥り、投資家の投げ売状態が続いています。ビットコインの市場占有率は1カ月前より18%上昇しています。
一部アナリストは主としてビットコイン(BTC)に投資するポジションを推奨
Twitter名Murfskiというアナリストは「あなたのポートフォリオ(手持ちの仮想通貨)は、フィフス・ウェーブを引き寄せるようなBTCの市場占有に備えがあるか?」と投稿しました。次いで、「このような展開になると、80%のBTCの市場占有が予測され、アルトコインは、あなたの想像を超えて血を流す(大きな損失を招く)だろう」と警告しています。
同氏によれば、そのような事態になれば、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)などのアルトコインの価格が大きく下落すると予測します。投資家に対しては、大部分はビットコイン(BTC)にだけ投資するというポジションを維持するよう強く警告しています。
ビットコイン(BTC)のブランド能力は最強か?
ビットコインは、ボラティリティ(価格変動)などリスクが大きいのですが、投資家でも特に機関投資家の中では人気があります。ビットコインはまた、最も規制された仮想通貨であり、多くの国で受け入れられています。
ビットコインはさらに、仮想通貨の中で最強のブランドパワーを保持しており、アルトコインとの比較で圧倒的に有利な立場にあり、ビットコインが交換能力面でも他のどのコインにもないさまざまな利点を持っています。
仮想通貨市場の多様化はポートフォリオマネジャーに利せず
ビットコインは7月10日、当面の抵抗線である1万3,000ドルを超えるとともに、市場占有率は17年12月以来の高位に付けました。仮想通貨市場のボラティリティをそのまま映し出したのが前日の9日であり、ビットコインは24時間に1万1,500ドルのレベルから1万1,800ドルに上昇、数時間後には1万2,000ドルに乗りました。日中には、7月の最高価格1万2750ドルを記録しました。
株式と仮想通貨の無料トレーディングチャートを提供するTradingview.comによると、ビットコインの市場占有率は7月9日の段階で、67%に近づきつつありました。その日までの24時間に、市場に250億ドル以上が上乗せされて、その内220億ドルはビットコインの取引が占めていました。
ビットコインとマーケットアナリストのデビッド・プエル(David Puell)氏は、この間のアルトコインの動きが「無に等しかった」とコメントして、「少なくとも2017年との比較で、アルトコインの出番はなかった。(市場の)多様化は、仮想通貨ポートフォリオマネジャーにとって活躍の場とならなかった」とコメントしています。
参考
・Crypto Analyst: Bitcoin (BTC) Dominance May Reach 80%, Altcoins Expected to Bleed
・Bitcoin Dominance Hits New 19 Month High as BTC Approaches $13k
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