アマゾンなどネットショッピングが馴染み深くなり、インターネットでのオンライン決済が活躍するシーンが増えています。
オンライン決済は商品を購入するときはもちろんですが、動画サービスや音楽配信など月額制のサービスでも便利です。
実はいろいろな決済方法や接続方式があり、種類によって使い勝手が若干違います。
今回はオンライン決済の接続方式の種類ついて解説しますのでぜひ参考にしてください。
オンライン決済の「API」とは
APIとは、ネット上の決済システムの接続方式のひとつです。
接続方式は、主にネット上で料金を払うユーザーが、料金を払うサイト上で決済情報を入力するのか、それとも決済業者のページに移動して決済情報を入力するのかで違いがあります。
API型はネット上でお金の支払いをするユーザーが利用するサイト上で,決済情報を直接入力する方式です。
APIのメリット
API型では、決済業者のページに移動せず、料金を払うサイト内で直接決済処理をするのが特徴です。決済画面を自社サイト独自のデザインや機能にカスタマイズしやすいのがメリットです。
決済業者のページに遷移させる方式では、自社サイトを離れて決済業者のページで処理をするため自社サイト独自のデザインや機能にすることができません。
自社オリジナルの決済ページが作れるのがAPI型のメリットです。
また、代金を支払うユーザーが決済業者のページに移動しなくてよいため、ユーザーが決済処理をするときの画面遷移が減少し操作がシンプルになります。
そのため決済手続きの途中で脱落してしまうリスクが減り、コンバージョン率の向上が見込めます。
WEBAPIについて
WEB APIとはオンライン上で動作するAPIのプログラムのうち、HTTP・HTTPSで作られているもののことを指します。
HTTP・HTTPSは、URLの先頭にある文字列であることからもわかるとおり、一般的なWEBブラウザで動作するプログラムです。
ユーザーの多くは通常のWEBブラウザでショッピングをするたAPI型の決済システムもHTTP・HTTPSで動作する汎用性の高いものが求められます。
オンライン決済の接続方式は4種類
上記でAPI型について紹介しましたが、ネット上での決済の接続方式はその他にもいくつか種類があります。
APIではないものは主にリンク型と呼ばれ、料金を払うサイト上ではなくリンクで決済業者のサイトに遷移してから決済情報を入力する方式です。
API型やリンク型など4つのオンライン決済についてどのような仕組みになっているのか、より具体的に解説します。
API型(データ伝送型)
API型は導入店舗のサーバー上に決済システムを構築する方式です。
データ伝送型とも呼ばれるのは、決済するサイト上で顧客が入力したクレジットカード番号などの情報を決済事業者(クレジットカード会社など)へ伝送するからです。
ほかの接続方式ではユーザーは決済業者のサーバー上で決済情報を入力するため自社サイトは顧客の決済情報を保持しませんが、API型では自社のサーバー内に顧客の決済情報を保持するのが特徴です。
自社サイト上で決済画面を構築するためオリジナルのデザインにしたり、業務上必要な機能をカスタマイズできます。
リンク型(画面遷移型)
リンク型は導入店舗から決済事業者のサーバーへのリンクを設置するタイプのオンライン決済です。
支払いをするユーザーは決済情報を入力するときだけ決済事業者のページに移動して決済情報を入力します。
決済が完了したらもとのサイトに戻ってきて買い物の手続きを完了します。
決済処理をするときにリンクで移動しますので、画面遷移型と呼ばれることもあります。
リンク型は自社の料金を払うサイト上に決済画面を構築する必要がなく、導入のコストや手間が軽減されるのがよいところです。
また、顧客のクレジットカード情報などは決済業者のサーバーで入力されるため、自社サーバーでは決済情報が扱われません。
顧客の決済情報を保持すると安全に管理する責任が生じますが、リンク型なら自社で管理する必要がなくなります。
メールリンク型
メールリンク型は基本的な仕組みはリンク型(画面遷移型)と同じですが、決済ページへのリンクをEメール経由で顧客にお知らせするのが特徴です。
顧客は商品購入やサービスの利用の申し込みが完了すると登録したメールアドレスに決済用URLが記載されたメールが届き、そのメールの案内に従って決済情報を入力します。
リンク型は料金を払うサイトに決済事業者の決済ページへのリンクを設置する必要がありますがメールリンク型はその必要がありません。
既存の料金を払うサイトの構造をまったく変更せずオンライン決済を導入できるのがメリットです。
トークン型(JavaScript型)
トークン型(JavaScript型)は、料金を払うサイトの購入画面にJavaScriptのプログラムを埋め込んで、プログラム上でクレジットカード番号などの入力をする方式です。
JavaScriptのプログラムはセキュリティを保ったまま決済業者へ支払い情報を送信し、決済業者から返ってきた決済結果をJavaScriptのプログラム上で表示します。
オンライン決済を利用する顧客は決済業者のページに画面遷移する必要がないためスムーズに決済処理が完了。
料金を払うサイトとしては自社サーバーで顧客の決済情報を管理する必要がないのがメリットです。
API型オンライン決済といえば「PayPal(ペイパル)」
API型のオンライン決済サービスといえばPayPalが有名です。
PayPalはアメリカで生まれたサービスで、全世界で1,800万以上の店舗で使われ、PayPalに登録して支払いができる状態のユーザー数は世界で2億人を超えています。
PayPalでは一般ユーザーがクレジットカードや銀行口座を登録して支払いに使えるほか、ビジネスアカウントとして登録すれば決済代行サービスとして料金の支払いを受けることもできます。
PayPalではAPI型が採用されており、自社サイトのオリジナリティを保ったまま柔軟に組み込むことが可能です。
決済処理時にPayPalのページに遷移せず、料金を払うサイト上で決済が完了するため手続き中の脱落者も減り、売上アップが期待できます。
商品の販売代金の決済はもちろん、デジタルコンテンツの代金支払や、月額サービスなど定期支払いにも対応しているため、API型のオンライン決済をコストをかけずに手軽に導入するなら、PayPalがおすすめです。
オンライン決済を導入するならAPI型について知っておこう
オンライン決済にはいくつか接続方式がありますが、API型の決済システムはサイトに合わせてオリジナルにカスタマイズしやすい
という特徴があります。
API型の決済サービスで日本でも海外でも利用者が多いのがPayPalです。
日本人にとってもおなじみの決済方法となっているため、個人事業主が運営する小規模の料金を払うサイトでも安心して決済してもらえるようになるでしょう。
PayPalは初期費用や月額費用は無料で導入できるため検討してみてはいかがでしょうか。