
(文:オクシン@OKU_MAYA)
本稿は現在のビットコイン(BTC)の価格に関してのレポートです。前提として、仮想通貨の初心者から中級者に向けた内容で、価格が上がる・下がるに関しての記載でないことをご理解ください。現時点でビットコインに適正価格というものは存在しません。それを踏まえた上で、過去のデータ、現在の状況から今後の動きを推測していくものとなります。
ハッシュレート、ディフィカルティ、ビットコインチャート
前回(8/2)との比較から行っていきます。1カ月経過し数値的にはハッシュレート(計算回数)とディフィカルティ(難易度)の両方が上昇しています。これはマイニング競争が以前よりも大きくなっていると考えられます。価格に関しては、8月2日~9月5日までの価格レンジが99~130万円での推移となっています。
今回:2019年9月5日
価格:111万円前後
Bitcoin Difficulty:10,771,996,663,680
Hashrate:72,825,125 TH/s
前回:2019年8月2日
価格:111円万前後
Bitcoin Difficulty:9,013,786,945,891
Hashrate:68,269,144 TH/s
2019年9月4日時点のビットコインディフィカルティ
2019年9月4日時点のビットコインハッシュレート
2019年9月6日時点のビットコインチャート
参考:ビットバンク
未承認トランザクション数、ドミナンス
グラフは2019年に入ってからの日々の数値となっており、前回「約5,000」から8月中旬まで上昇を続け「9,000」に到達、その後下落していき、本日では前回同様の「約5,000」になっています。2019年4月5日につけた「約36,000」が最も高い数値となっています。また仮想通貨内のドミナンスに関して8月と比較して下記のようになっています。
参考:CoinMarketCap
期間:2013年7月~2019年9月
ビットコインの全体ドミナンスが5%程度増加、イーサリアムが1%下落の状況。
9月2日計測時
BTC:70.3%
ETH:7.1%
XRP:4.2%
LTC:1.6%
BCH:2.0%
合計:85.2%(その他通貨:14.8%)
7月23日計測時
BTC:65.3%
ETH:8.2%
XRP:4.8%
LTC:2.1%
BCH:1.9%
合計:82.3%(その他通貨:17.7%)
また仮想通貨全体の現在の時価総額は、28兆7,792億程度(マーケットキャップ参考)となっており、比較対象としてトヨタ自動車の時価総額が23兆円程度なので参考にしてください。
ビットコイン国別・通貨別取引割合
ビットコイン取引割合
9月6日計測時
USDT:58.43%
USD:39.27%
KRW:0.6%
EUR:0.33%
8月2日計測時
USDT:63.86%
USD:33.42%
KRW:0.77%
QC:0.40%
USDT取引割合
9月6日計測時
QC:32.27%
HUSD:25.6%
USD:17.94%
CNYT:8.18%
CNC:6.95%
USDK:6.5%
8月2日計測時
QC:38.77%
HUSD:16.42%
USD:16.38%
USDK:12.55%
CNYT:9.93%
CNC:3.81%
前月と比較して目立つ変化はありませんでした。USDT/HUSDが10%程度増加していますが、大きな変化は前月から見られていないと考えて良いでしょう。
半減期
本日時点ですと、あと235日後の2020年5月16日頃に半減期を迎える予定となっています。半減期とは、PoWでブロック承認を行ってるマイナーへのマイニング報酬が半分になる日程のことです。現在のマイニング報酬は、「12.5BTC」となっています。
過去の履歴としては、2012年に50BTCから25BTC、2016年に12.5BTCとなっており、現在の仕組み上4年に一度の割合で半減期が来るようになっています。
参考:https://www.bitcoinblockhalf.com/
気になる経済ニュース
米、対中関税「第4弾」9月1日に発動
米国は9月1日、中国から輸入される家電や衣服など1100億ドル分の製品に対する第4弾の制裁関税を発動した。中国も同時に米国の大豆に報復関税を発動。米国内の消費者や企業、農家からは経済への悪影響を懸念する声が高まっている。#日経ビジネス #トランプ #対中関税 https://t.co/fQhwN8SbLm
— 日経ビジネス電子版ガイド (@NikkeiNB) September 4, 2019
ファーウェイ、グーグル使用不可
9月中旬に発表予定の海外向けスマートフォンにGoogleソフトが利用出来なくなる見込み。主にグーグルプレイ、Gmail、Googlemap、Youtbeが対象。
ファーウェイ、「グーグル無し」スマホ発売へ https://t.co/Y2etIHpO3Q
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) September 5, 2019
興味深いですね。(文:オクシン@OKU_MAYA)
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