イーサリアム2.0リサーチャーによると、29日に行われたETH2のローンチテスト専用のテストネット”Spadina”での結果から”Zinken”という新たなテストネットで再度ジェネシスからテストを行うと発表。Spadinaではバリデータの参加率の低さやクライアントバグなどが見られた。
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PrysmのSpadina対応ミス
9月29日に行われたSpadinaでのローンチテストは、ブロック提案などの条件や次の32スロットの期間を示すEpochの決定などは順調ではあったものの、バリデータの参加率は登録されていた総数から見ると37.07%という低い結果となった。
Spadinaでのテストチェック項目では、80%以上のバリデータ参加率を目指していたため半分以下となってしまったのだ。またイーサリアム2.0のクライアントの一つである”Prysm”がSpadinaへ参加するためのアップデートが適切にできていなかったことがこの原因となっている。
結果としてバリデータの参加が低くなり、イーサリアム2.0のメインプロトコルである”ファイナリティ”が確定できなかったのだ。これらはバグではないものの、テストとしては不十分であると考えられるだろう。
Zinken ETH2テストネット
Zinkenテストネットは、Spadinaテストネットと同様にイーサリアム2.0のフェイズ0であるBeacon Chainのローンチが良好に行えるかどうかを確認するための専用テストネットだ。一般的なバリデータテストを行うMedallaテストネットは依然としてテスト運用されている一方、Spadinaを終了して新たにZinkenテストネットでMedallaと並行してイーサリアム2.0のローンチが正常にできるかテストを行う。
ZinkenはステーキングやBeacon Chain開始となるジェネシスローンチを、SpadinaでテストができなかったPrysmに焦点を当ててテストを行う。またイーサリアム2.0リサーチャーのDanny Ryan氏はSpadinaの参加率の低さはテストネットであることから予想通りではあったと述べている。
In response to these issues, we'll be hosting -at least- one more dress rehearsal — Zinken — prior to genesis.
I personally won't consider low participation on Zinken a failure. Instead, I'm primarily looking for a clean client release process and minimal headaches for users
— dannyryan (@dannyryan) September 29, 2020
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