ビットコイン価格は245万円を超え、2017年12月のバブル時最高値231万円を更新した。円高の影響ですでにドル建てでは市場最高値を11月末に更新しており、日本は遅れてビットコイン市場最高値を更新したことになる。
ビットコイン市場最高値を更新
ビットコインの市場最高値は2017年12月の231万円となっており、円建てで20000ドルの最高値を11月に超えたのに対し、円高の関係で日本では最高値を超えていなかった。17日16:30には231万円を超えたのち、ビットコイン市場最高値245万円を記録する高騰となっている。
2月のコロナショックでは一時150万円まで回復していたビットコイン価格が再度暴落し、2020年内最安値となる約45万円を記録。その後コロナショックの暴落を乗り越え、5倍以上となる高騰となった。
なぜビットコインは最高値を超えた?
この背景には米ワイオミング州で仮想通貨銀行が承認、S&P500指数で有名なS&Pダウ・ジョーンズインデックスが仮想通貨版の指数を来年ローンチするなど、機関投資家の注目が集まったことが大きな要因となっているだろう。
また169年の歴史を持つ保険企業のMass Mutualが100億円を超えるビットコインを購入し、その他投資信託など複数の機関投資家や企業がビットコインへ投資を行ったことで、注目が集まっていることも大きな要因だ。この3年では規制の整備やデリバティブの取引環境、仮想通貨の保管を安全に行うカストディサービスの浸透など、エコシステムの成長が目まぐるしく、機関投資家が「ビットコインは資産クラスに値する」と考えているということになるだろう。
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ビットコイン2021年はどうなる?
2020年まではエコシステムの目まぐるしい成長となったが、2021年はどうだろうか?注目すべきニュースとしては、イーサリアム上のドルである”ステーブルコイン”を発行するPaxosが米国立信託銀行となる申請を提出しており、仮想通貨を一つの金融ビジネスとして銀行化する動きが米国で盛んとなっている。
またS&Pダウ・ジョーンズインデックスの仮想通貨指数は、機関投資家の注目を集めるさらなるファンダメンタルとして2021年の目玉であると言えるだろう。さらにグレースケールのビットコイントラストのような仮想通貨投資信託が人気を博す一方、機関投資家の参入敷居を大きく下げる”ビットコインETF”はまだ米国で一例も承認されていない。
2021年からこれらの機関投資家周りのビットコイン商品の動きが加速すると見られ、さらなる高値へ挑戦する可能性が高いと言えるだろう。またビットコインに次ぐ時価総額と出来高2位のイーサリアムは、米最大手デリバティブ取引所のCMEが2021年にイーサリアム先物を上場するなど、資産クラスとしての需要増加が顕著に見られている。
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