カーシェアの利用目的はただの交通手段として車を利用するだけにとどまりません。例えば、乗ったことがないような憧れの車に乗ることができるのも、バラエティに富んだ車種を保有するカーシェアならではの楽しみの1つです。
この記事では、カーシェアで借りられる高級車について解説します。
カーシェアは高級車を借りることができる?
カーシェアと言うと、コンパクトカーやミニバンなどのファミリーカーを中心にイメージされる方もいるかと思いますが、高級車を借りることができるカーシェアサービスがあります。
高級車を購入することがむずかしいと思われている方でも、オープンカーに乗ってパートナーとドライブをしたい、スポーツカーに乗ってエンジン音や加速時の感触を楽しみたい、高級輸入車の乗り心地を試してみたい、そんな少し手の届かない憧れの車を運転したいという思いを叶えてくれるのが、実はカーシェアです。
カーシェアで高級車を借りるには?
カーシェアで高級車を借りるには2つの方法があります。
1つ目は、カレコ・カーシェアリングクラブやearthcarのような高級車を保有するカーシェアサービスに登録をして、一般の車と同じように、ステーションに止めてある高級車を利用する方法です。
もう1つは、Anycaのような個人間カーシェアサービスを利用して、高級車を保有しているオーナーから車を借りる方法があります。
カーシェアで借りることができる高級車の種類は?
高級車にもさまざまなタイプの車がありますが、カーシェアではどのような高級車を借りることができるのでしょうか。
一例として、カレコ・カーシェアリングクラブとearthcarで借りることができる高級車の種類を紹介します。
本ページの情報は2021年4月時点のものです。最新の情報は各サービスの公式サイトにてご確認ください。
国産スポーツカー
トヨタ 86(10分270円~、カレコ)
日産 GT-R(9時間 9,600円~、earthcar)
ホンダ NSX(8時間30,000円~、earthcar)
マツダ ロードスター(9時間2980円~、earthcar)
マツダ ロードスター(10分270円~、カレコ)
高級輸入車
ジャガー I-PACE(10分500円~、カレコ)
ジャガー XF(10分500円~、カレコ)
ジャガー F-TYPE(10分500円~、カレコ)
メルセデスベンツ SLK200(8時間4,000円~、earthcar)
メルセデスベンツ B180(10分270円~、カレコ)
カーシェアで高級車を利用する際の注意点は?
カーシェアでは、普段乗り慣れていない車を運転しますので、運転に自信がある方でも、油断は禁物です。特に高級車を借りる場合は、高価なものを借りているということを自覚して、慎重に扱うようにしましょう。
車両補償
車体価格が高い高級車は、事故の際の修理費用がとても高額になります。カーシェアの料金には保険が含まれていますが、車両補償には、利用者が負担しなければならない免責額が設定されています。高級車の免責額は、一般の車よりも高額に設定されていることがありますので、注意が必要です。免責額の支払いが免除される免責補償制度があれば、加入を検討するのも良いでしょう。
また、事故の内容によっては、車両補償が支払われないことや補償額を超えてしまうこともありますので、補償内容の詳細は、しっかりと確認しておきましょう。また、万が一、車両が盗難にあった際の補償についても、調べておくべきでしょう。
操作方法
車に乗ったら、すぐには走り始めずに、まずは操作方法を確認します。輸入車は、ウインカーレバーやワイパーの位置が、国産のものとは異なります。特に左ハンドルの車では、ギアやスイッチ類が日本車とはすべて違いますので、1つずつ確認をしましょう。
また、スポーツカーはアクセルを踏み込んだときの加速が一般車とは異なりますので、ドライブに出発する前に、まずは近くでテスト走行をして、体を車に馴染ませるくらいの慎重さが必要です。
燃料タイプ
高級車に限りませんが、レギュラーガソリンか、ハイオクか、軽油か、燃料タイプを確認しましょう。ガソリンと軽油を入れ間違えると、車は動かなくなってしまいます。
燃料タイプを間違えて給油した場合には、保険は適用されず、修理費用を負担しなければなりません。修理期間中は車が使えませんので、ノンオペレーションチャージもかかります。
どの油種を給油すればよいのか分からない場合は、給油口のふたを確認するなどして、燃料タイプを間違えないように給油をしましょう。
カーシェアで高級車が借りられるサービスは?
高級車が借りられる代表的なカーシェアサービスを紹介します。サービスによって、保有する車の車種が異なりますので、まずは乗りたい車を保有しているカーシェアを探してみてはいかがでしょうか。
カレコ・カーシェアリングクラブ
時間貸駐車場の三井のリパークを中心にステーションがあります。三井不動産リアルティが運営するカーシェアサービスで、東京都や神奈川県などの首都圏と、大阪府などの近畿地方を中心に、2021年3月現在は13都府県にサービスを展開しています。
車のグレードによって4つの車種クラスに分けて、利用料金を設定しており、高級車もこの4つの車種クラスのなかに含まれます。そのため、同じ車種の車は、どこのステーションで借りても同じ料金です。
カレコ・カーシェアリングクラブの高級車
カレコでは、ジャガーの車を多く保有しており、I-PACE、XF、F-TYPEなどを借りることができます。ジャガーの車はいずれも、東京駅、渋谷駅、新宿駅を最寄りとするステーションなど、東京都内のステーションに設置されています。
ジャガーのほかには、輸入車ではメルセデスベンツ B180、スポーツカーではトヨタ 86、マツダ ロードスターなどがあります。また、カレコの補償制度では、車両補償に免責がないため、安心して利用できるでしょう。
earthcar(アースカー)
earthcarは、株式会社アース・カーが運営するフランチャイズ制を取り入れたカーシェアサービスです。
入会金や月額基本料が無料なので、利用時の料金のみがかかります。カーシェアでは10分や15分単位で利用料金を計算するサービスが多いなか、earthcarは6時間からの料金制を採用います。
2021年4月現在、ステーションがあるのは、首都圏や近畿地方を中心に、17都府県に限られますが、順次拡大中です。
earthcar(アースカー)の高級車
ホンダ NSXや日産 GT-R、マツダ ロードスター、メルセデスベンツ SLK200などのスポーツカーや高級輸入車を保有しています。ただし、台数は少なく、東京都や神奈川県、千葉県などの特定のステーションに限られます。
また、ホンダ NSXについては、承認制になっており、30歳以上、免許取得3年以上という条件とともに、事前にスタッフからレクチャーを受けて、技能テストに通過すると、承認されて、車を借りることができます。
Anyca(エニカ)
Anycaは個人間カーシェアリングのためのプラットフォームです。利用者は車を所有するオーナーから車を借りますが、契約や支払い、保険の手続きは、Anycaのアプリ上で完結します。
また、個人間カーシェアのほかにも、Anycaを運営するDeNA SOMPO Mobilityが所有するレンタカーや、正規ディーラー(アウディ、BMW、ジャガー、ジープ、ランドローバー、メルセデスベンツ、ボルボなど)が所有する新型車もあり、個人間カーシェア同様に借りることができます。
Anyca(エニカ)の高級車
Anycaは、2020年9月現在で、累計登録車数は1万6,000台、登録車種は750車種以上あります。そのなかでも、高級車の利用が多いのが特徴で、トヨタ アルファード、ポルシェ カイエン、 BMW 3シリーズ、テスラ モデルSなどが人気を集めています。
日本全国にオーナーがいて、高級車の登録があるため、地方にいても利用可能です。料金はオーナーが独自に設定するため、同じ車種でもオーナーによって料金が変わりますが、安めの料金で借りることができる高級車を多く見かけます。
カーシェアで憧れの高級車を運転してみよう
憧れの高級車を運転できるのも、カーシェアの魅力です。この記事で紹介したカーシェアのサービスも参考に、さっそく、乗ってみたい車を探してみてはいかがでしょうか。車が見つかったら、カーシェアに登録をして、高級車を運転してみましょう。