世界の13%「仮想通貨で買い物したことがある」、決済受け入れ店舗も急増

世界の13%の人がビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨を使い、オンラインショッピングをした経験があることが分かった。サイバーセキュリティー企業のカスペルスキー・ラボ(Kaspersky Labs)社の調査レポートにより明らかになった。

13%の人々が仮想通貨でオンラインショッピング

カスペルスキー・ラボ社は、22カ国の1万2,448人を対象にオンラインの金融関連のセキュリティやお金に対する姿勢について調査を実施。同社が発表したレポートによると、オンラインで商品を購入する際に最も使われた決済手段は、クレジットカードもしくはデビットカードで81%の人が使用していたという。銀行口座による送金が65%と2番目に人気の決済方法だった。

仮想通貨は同調査で最も人気のない決済手段だったが、13%の人がオンラインショッピングに仮想通貨を使用したことがあると回答していた。カスペルスキー・ラボのVitaly Mzokov氏は今回の調査結果について次のようにコメントしている。

「仮想通貨の価格が下落しているのにもかかわらず、消費者の間でデジタルトランザクションに対する強い欲求は依然としてある。われわれの消費者調査で13%の人々が仮想通貨を決済手段として使用していることが分かり、驚くべき結果だった。しかし、まだ初期段階にある取引所と関連した危険はある。もし資金が安全でなければ、消費者にとって悲惨な結果が起こる可能性もある」。

またMzokov氏は、「ハッカーなどの攻撃は巧妙化しており、仮想通貨取引所やICOが主なターゲットとなっている。警戒に勝るものはなく、何か疑わしいことがあれば投資しないことだ」と消費者に注意を促した。

店舗での仮想通貨決済の受け入れ増加

仮想通貨をオンラインショッピングにおける決済手段として選ぶ人が増えつつあると同時に、仮想通貨の使用を受け入れる実際の店舗も増加している。コインマップ(Coin Map)のデータによると、世界中でビットコインが使用できる場所は2013年12月から約700%増加。執筆時点では世界中の1万4,349箇所でビットコインが使用できるという。

特にエクアドルやベネズエラでビットコインの普及が進んでおり、ラテンアメリカ全体も2013年から急激に仮想通貨が浸透してきたことがうかがえる。その一方で、中東とアフリカ、中央アジアでは普及が進んでいないようだった。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

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参考
Kaspersky Labs

文:Akihiko Hirata(@akkyhira

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