暗号通貨交換プラットフォームThorネットワークがネム(NEM)と提携しクロスチェーン開発を促進出典:Thor Network Medium

アトミックスワップ型の分散型取引所(DEX)のプラットフォームを提供しているThorネットワークがネム(NEM)との提携を発表した。今回のパートナーシップ締結により、別々のブロックチェーン間でトークンを交換可能にするクロスチェーンテクノロジーの開発を加速させ、ブロックチェーン業界の促進を図ることになる。

ネム(NEM/XEM)のリアルタイムチャート

Thorの暗号通貨交換プラットフォームにネム(NEM)が登場

クロスチェーンは、今後も増えていくブロックチェーンの中でも注目されている技術である。クロスチェーンテクノロジーを応用することで、例えばネム(NEM)ブロックチェーンのアセットをビットコイン(BTC)など他のブロックチェーン上に存在させることも可能だ。ブロックチェーン業界では、さまざまなエンジニアがこの技術の開発に向け試行錯誤している。

最初のステップとして、Thorネットワークが提供する暗号通貨交換プラットフォーム(Thor Swap)上にネムをリストする。これにより投資家は、即座にネム(XEM)とビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など40以上の暗号通貨と交換することができる。

このパートナーシップは、Thorネットワークとネムの両者がクロスチェーンテクノロジー開発に協力していくことになる。またThorネットワークは、クロスチェーンアトミックスワップテクノロジーをリードし、異なるブロックチェーンとDapps(分散型アプリケーション)にまたがる暗号通貨をインスタントかつシームレスに交換できるようサポートする。

ブロックチェーンテクノロジーは、P2P(Peer-to-Peer)の分散元帳とタイムスタンプ付きトランザクションを使用し、信頼性と安全性を実現。21世紀のブレイクスルーテクノロジーの1つである。Thorネットワークとネムは、ブロックチェーン開発に深く関わり、ブロックチェーンの採用を推進するために貢献していく。

単一のブロックチェーンを補完する動きが顕著

Thorネットワークは、既存のDEXのパフォーマンスを向上させ、デジタル資産の交換にインパクトを与える分散型の交換ソリューションを提供する。Thorネットワークの技術は、さまざまなブロックチェーンにわたるデータと価値の移転を可能にする。ロードマップによると、2019年にはクロスチェーンでの交換市場をテストしていくようだ。

クロスチェーンテクノロジーについては、カイバーネットワーク(Kyber Network)も同様の取り組みを進めており、クロスチェーンをサポートするような動きがあるようだ。

ブロックチェーンを見ていると、単一のブロックチェーンのみでサービスを完結させる動きよりも、他のテクノロジーと結びつけてサービスを完結させるような動きは増えてきている。

セカンドレイヤーもクロスチェーンも同様である。ブロックチェーンをセカンドレイヤーやクロスチェーンなど他のテクノロジーと結びつけることで、単一のブロックチェーンを補完することもできる。いかにブロックチェーンが開発段階であるか分かると同時に、使える技術となっていけば、もっと利用価値が出てくるのではないだろうか。

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参考
Thor Network Medium

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