イーサリアムDeFiのデリバティブ取引所dYdXは、ガバナンストークンとなる”DYDX”をローンチ。過去にdYdXを利用したことがあるユーザーに対して初期割当(Retroactive Mining Rewards)を行い、俗に言うDeFiの”給付金”が対象者に付与される。
dYdXのガバナンストークン
イーサリアム上のハイブリッドレバレッジDEXである”dYdX”はかねてから噂されていたガバナンストークン”DYDX”をローンチ。これはUniswapのUNIやCurve FinanceのCRVなどと同様に、dYdXの今後の方向性を決定する”ガバナンス”に参加できるトークンだ。
dYdXのユーザーに対する初期割当は発行された10億DYDXのうちの7.5%となっており、流動性提供やステーキングなどの継続的報酬に10%、コミュニティファンドに5%、dYdXの投資家に27.7%、運営や将来的な雇用に合計で23.3%が割り振られている
出典:dYdX Foundation – DYDX発行の割当グラフ
DYDX給付金対象条件は?
DYDXの初期割当、通称”給付金(Retroactive Mining Rewards)”の対象条件には
1.過去にL1またはL2で売買をしていること
2.レンディングをしていたこと
となっており、2021年7月26日に0:00UTCまでに行っていることが条件となっている。レンディングは310.75DYDXで、トレード数量が100万ドルを超えている場合、最も多い9529.86DYDXを得ることができる。
出典:dYdX Foundation – DYDX給付金一覧(Retroactive Mining Rewards)
DYDX給付金をもらうには?
dYdXは現在L2となるパーペチュアルコントラクト(Layer 2 Perpetuals )への移行を促進しており、イーサリアム上のオンチェーンとのハイブリッド取引であるマージン取引やスポット取引で対象の場合、まずはアカウントを作成する必要がある。
またDYDX給付金を得る条件にはレンディングの場合L2のパーペチュアルで1回のトレード、それ以外は500ドル、10万ドル~と4段階設定されている取引量をクリアしなければならない。筆者が確認したところこの取引量はL1とL2共通となっており、L2ですでに取引している場合に取引量が足りていれば追加の取引は不要となっている。
DYDXをClaim(発行)するには?
またこの初期割当となるRetroactive Mining Rewardsは、28日間を1つのEpochという期間とし、Epoch0が終了した約8日後の2021年9月8日まで送金がロックされている点に注意が必要だ。この初期割当ロック解除後にClaim(発行)や投票権の委託などのガバナンスが開始される。
2021年8月31日UTC15:00のEpoch0終了時までにClaimされなかったDYDXは、コミュニティファンドに徴収される仕組みとなっているため、それまでに条件を達成しておく必要がある。
現時点ではDYDXは売買や送金ができないということになるため、同様のティッカーを持つ偽トークンを売買しないように注意してほしい。
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