
ビットコイン(BTC)先行きを調べるヒントになるかもしれない考え方
仕事を探すときに適性検査を受けたことはありますか?
「風邪をひいたことは一度もない」にYESを入れると、嘘つき度合いが上がってしまうそうです。
相手の見せる行動は、必ずしも本人の意思を反映しているわけではないということなのでしょうかね。
統計学は風邪をひかない健康体にシビアなようです。
さてビットコイン(BTC)を取引するときに、こんな経験はありませんか?
ここで乗らなければ一生後悔すると思わせるような速度と角度で上昇を見せてから、崖の底が抜けるほど落とされる。ずぶ濡れの弱りきった猫のような表情を見せておきながら、意識が理解に追いつかない速度で音を立てながら上昇する。
ビットコイン(BTC)に性格診断テストを受けさせたら、どんな結果が出るのでしょうね。
一つ言えるのは、ビットコインが上がるか下がるかを「本人」に聞いても、あまり参考になる答えは教えてくれないということです。
では、何か先行きを知る手がかりを得ることは出来ないのでしょうか?
この記事では、ヒントになるかもしれないアイディアを書いておきます。
イーサリアム(ETH)という先行指標
暗号通貨の市場で時価総額のワンツートップは、現在ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)です。
この記事を書いている2019年2月現在、イーサリアムとビットコインには90%を超える相関が確認されています。
具体的には、BTCUSDとETHBTCを比較した場合ですね。
そして現在、ETHBTCがBTCUSDに先導して動く「傾向」が確認されています。
※将来同じことが繰り返される保証はありません
お断りも入れたところで、チャートを確認しておきましょう。
下の図はTradingViewにBTCUSDを上側に、ETHBTCを下側に配置したものです。
出典:Tradingview
下側のETHBTCの方が、抵抗線をブレイクして上に噴き上げるタイミングが早いですね。
時間にして13時間です。では次に同じことが起こったらBTCを無条件ロング?いえ、それは分かりません。ただ「ショートするのは分が悪い」ことは確認できますね。
トレードで継続して利益を出すなら、勝つ方法よりも、無駄な取引を「間引く」技術のほうが結果に直結します。面白いですね。
そうした意味で、この考え方は不要なビットコインのトレードを減らしてくれるかもしれません。
最後にETHBTCを赤線、BTCUSDをローソクで並べた4時間足のチャートを張っておきますね。
出典:Tradingview
時としてBTCがETHを牽引したり、BTCがETHの追いつきを待ってから動いたりしていることが確認できます。
ビットコイン(BTC)本人に聞くよりも、イーサリアム(ETH)という同僚に聞いたほうが確かなことが分かるという事例かもしれませんね。
★ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート
★イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート
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