SEC(米証券取引委員会)は米国初となるProSharesのビットコインETFを承認し、ProSharesは週明けからビットコイン先物ETFの取引を開始する。SECのビットコインETF承認は15日にBloombergの報道でリークされていた。
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SECビットコインETFを初承認
SECは米国初となるビットコインETFを承認し、ProSharesが提供するビットコイン先物をベースとした”ビットコイン先物ETF”は週明け18日より取引が開始されると見られる。ProSharesのビットコイン先物ETFの承認は15日時点でBloombergに「許可する用意がされている」とリーク報道されており、米国現地時間15日金曜日に承認がSECのEDGERに記載された。
出典:SEC Edger – ProSharesビットコインETF承認
ビットコインETFの利点は?
ProSharesのビットコイン戦略ETF(Bitcoin Strategy ETF)は$BTIOのティッカーのもと取引される。このビットコインETFの大きな利点は取引手数料の安さだ。ETFと同様の仕組みを採用しているグレースケールのビットコイントラスト($GBTC)は手数料が2%と高く、さらにSECの報告会社として登録されているものの私募購入となるため半年間の売却ロック期間が存在する。
一方でProSharesのビットコインETFでは手数料が半分以下となる0.95%とされており、グレースケールの半分以下となっている。またETFであるため誰もが証券会社を介して売買できるという大きな利点があり、機関投資家にとってグレースケール以上の扱いやすさがあるということになる。
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ビットコインETF承認までの8年の歴史
ビットコインETFの歴史は長く、Geminiの創業者ウィンクルボス兄弟により2013年に申請されたビットコインETFが2017年3月に否決。その後ゴールドETFの老舗であるVanEckが申請するも、2018年12月から2019年2月にかけてのトランプ政権時の米政府閉鎖などの影響もあり、2度の申請と取下げがされた。
その間も多くのビットコインETFが申請されるも否決が続いていた中、ビットコイン先物をベースとしたビットコインETFの承認の可能性がリークされ、結果的に承認という運びとなったのだ。
信託手数料の安さやETFという流動性の高さから、今後機関投資家によるビットコインへの投資エクスポージャーはより高くなり、株やコモディティ、債権とは異なる新たなアセットクラスとしての地位を確立していくだろう。
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