イーサリアムはロンドンアップデートで実装されたEIP-1559によるETHのバーン(焼却)数が100万ETHを突破。ロンドンアップデートは約4ヶ月前に実装されたばかりであり、4ヶ月立たないうちに約5000億円相当のETHが市場供給量から減少したことになる。
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100万ETHがバーンされる
イーサリアムは11月24日にEIP-1559によるETHバーン(焼却)数が100万ETH約5000億円を突破した。このEIP-1559は支払われた基本手数料(Base Fee)をマイナーの報酬として付与することなく、バーンすることでマイナーのスパムなどを防止する目的で実装されたものだ。
このEIP-1559では現在の支払われている基本手数料では分間に6.26ETH、約307万円が市場供給量から減っていることになる。つまりイーサリアムは現在のDeFi(分散金融)やアートなどで人気なNFTの需要、さらにはイーサリアム2.0にバリデータとして参加するために必要な32ETHのステーキングがされるほどEIP-1559のバーンと合わせて「需要>供給」という状況が作り出されることになる。
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— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) November 24, 2021
イーサリアムの高い手数料
イーサリアムは基本手数料となるBase Feeが100Gwei~150Gweiを推移しており、現在のイーサリアム価格が1ETH50万円前後であるため、非常に高い手数料を標準で支払う必要がある。
ガス代がこの水準であるとUSDCやCRVなどのイーサリアム上のトークンを送金するだけで約5000円の手数料が必要であり、Uniswapなどのイーサリアム上の分散取引所で売買するには1万円近くの手数料を払わなければならない。
EIP-1559とガス代高騰の関係
これは高い需要によるネットワーク混雑によりEIP-1559が基本手数料(Base Fee)を押し上げていることが原因だ。イーサリアムのブロックサイズとなる”ブロックガスリミット”は既にEIP-1559実装前の2倍となる3000万ガスに引き上げられているため、基本手数料が下がらないということは約4ヶ月前と比較して2倍近い取引を行うことができるのにそれを超える需要があるということになる。
だがこの高い需要による基本手数料の高騰はそのままEIP-1559としてバーンされるため、約5000億円100万ETHがわずか4ヶ月以内でバーンされた理由でもあるのだ。このイーサリアムの高い手数料は批判されがちであるが、実際にそれだけイーサリアムが使用されていることを表してリ、ETH価格高騰の理由の1つだということを理解しておく必要があるだろう。
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