ゲーム開発スタジオであるクラング・ゲームズ(Klang Games)は7月6日、4,100万ドル(約56億円)のシリーズC資金調達を完了したと発表した。調達した資金の総額は、約8,000万ドル(約108億円)に達した。
MMOゲームの「シード」を開発中
クラング・ゲームズは、ベルリンを拠点とするゲーム開発スタジオであり、MMOゲームのシード(Seed)の開発を手掛けている。シードは地球から遠く離れた惑星を舞台に、プレイヤーたちが探索し、プレイヤー主導の経済に参加したりして生存していく内容。
今回の資金調達ラウンドは、香港のブロックチェーン企業であるアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)とロンドンの投資会社であるキングスウェイ・キャピタル(Kingsway Capital)が共同で主導している。クラング・ゲームズは、今回調達した資金により、今後12か月以内にスタッフ数を現在の70名から150名に増加させ、シードの拡張性のあるバックエンドと技術インフラのさらなる開発および改善を行う予定だ。
世界中の観客は新しいタイプのエンターテインメントを体験することができる
クラング・ゲームズのムンディ・ボンディ(Mundi Vondi)CEO(最高経営責任者)は、「今回の資金調達は、何年にもわたる開発に必要なリソースがあるという安心感を与えてくれるだけでなく、人々が我々のビジョンを信じてくれていることを示しており、それが我々にとって最高のモチベーションになっている」と語っている。また同氏は、「投資家の皆様からこのような高い信頼を得て、大変うれしく光栄に思います」とも話した。
アニモカ・ブランズのヤット・シウ(Yat Siu)会長兼共同設立者は、「我々は、クラング・ゲームズのデザインと技術力の組み合わせがシードの成功を確実なものにすると信じており、今回の投資はチームのビジョンに対する我々の自信を反映したものだ」と話している。
キングスウェイ・キャピタルのアフォンソ・カンポス(Afonso Campos)氏は、「私たちは、シードのビジョンとクラング・ゲームズが築いた多様で能力の高いチームに多大な感銘を受けている」と述べている。「シードの巨大なスケールと印象的なAIにより、世界中の観客は新しいタイプのエンターテインメントを体験することができる」とも語った。
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