テザー(USDT)は、自称USDにペッグするステーブルコインで時価総額が20億ドルにも上る。だがしかし、過剰な発行とその後にビットコイン価格が高騰することから、市場は非常に懐疑的なステーブルコインとして、問題視している。そんな中、テザーを発行しているTether Limitedはトロンネットワーク(TRX)上で新たにTetherを発行すると発表。
イーサリアムに続くトロン上でのテザーローンチ
2014年にビットコインベースのOmniレイヤー上でローンチしたテザーは、ビットコイン高騰に伴う手数料の高騰の煽りを受けた。対してイーサリアムのブロック生成は平均15秒で、Omniレイヤーより安い手数料かつ即座の送金ができることから、イーサリアム上でERC20トークンのUSDTをローンチしたのは記憶に新しい。
Tether Limitedによると、第三のステップとしてトロンネットワーク上でのUSDTをローンチすると発表。トロンベースのUSDTはTRC20ベースのトークンで、Tether Limitedの主張によると”トロンネットワーク上でステーブルコインとしてDappsやトロン上のトークンとの取引を可能にする”と述べている。
トロンネットワークを使用する理由
同社CEOのJean-Louis der Velde氏は、トロンファンデーションとの協力について
「トロン上でのテザーローンチは仮想通貨業界のニーズを見込み、イノベーションを推進するという当社のコミットメントを明白にする」
と述べ、トロンを通すことでユーザーにDeFi(Decentralised Finance)への新たなアクセスポイントを提供したいとしている。
この発表により、TRX価格は約9%の高騰となり、0.022ドルを推移している。
出典:TraidngView
Tether公式発表:https://tether.to/usdt-introduced-to-tron-blockchain/