イーサリアムクライアントのゲス(Geth)は9月15日前後にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ完全移行をするマージ(The Merge)のTTDを含んだ最新バージョン”プロマベス(Promavess) v1.10.22”をリリースした。
これによりDeFiやNFTが動いているイーサリアムメインネットでのThe Mergeが正式に9月15日をターゲットにしてカウントダウンが開始されたことになる。
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イーサリアムGeth マージを実装した最新バージョン公開
22日夜、イーサリアムファンデーションが開発を行うイーサリアムのソフトウェアクライアントのゲス(Geth)が”プロマベス(Promavess) v1.10.22”を公開した。このゲスの最新版にはEIP-3676、通称マージ(The Merege)を9月15日をターゲットにしたTTDである58_750_000_000_000_000_000_000が設定されている。
これはどういうことかというと、マージを行うために使用されるイーサリアムの最終合計難易度”TTD”を設定することで、DeFiやNFTが動いているイーサリアムメインネットでマージを行うための正式なカウントダウンが始まったということだ。
このTTDはマイニングのハッシュレートによって変動するため9月15日前後を目標としているが、事前に開発者達はリサーチを行っており、変動することも考慮しての設定となっている。
ETH速報:イーサリアムクライアントGethはマージ(The Merge)のTTDを含む最新バージョンPromavess v1.10.22をリリース!
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) August 22, 2022
予定通りの9月15日の58_750_000_000_000_000_000_000に設定https://t.co/t3IU3VsUNN#イーサリアム #仮想通貨 #DeFi #NFT #ETH
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ETH2ステーキングユーザーは9月6日までにアップデート必須
また32ETHをステーキングして参加するイーサリアム2.0の各クライアントも同様にTTDを含む最新版を公開しており、9月6日にイーサリアム2.0側で事前実装される”ベラトリクス(Bellatrix)”を含んでいる。
バリデータとして運用をしているユーザーは各自利用しているクライアントのアップデートをする必要があり、主要クライアントである
・プリズム(Prysm)
・テク(Teku)
・ライトハウス(Lighthouse)
を利用しているユーザーは9月6日までにアップデートをする必要がある。アップデートをしない場合、最悪スラッシュとインアクティビティリーク(Inactivity Leak)のペナルティを受ける可能性があるため注意が必要だ。
ETH2速報:イーサリアム2.0クライアントはThe Merge(マージ)のTTDと9月6日のBeallatrixフォークを含む最新版を公開。
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) August 22, 2022
全バリデータは9月6日までにアップデートをおこなってください。
Prysm→https://t.co/Q5wKxyCVyR
Teku→https://t.co/oT8THt2ioM
Lighthouse→https://t.co/oT8THt2ioM#仮想通貨
イーサリアム分裂のETHW(イーサリアムPoW)
このTTDが正式に設定されたことで、イーサリアムは9月中にマイニングを破棄することになる。これに危機感を覚えているのは中国人マイナー達であり、マージでイーサリアム自体をコピーして分裂し、マイニングを残すためのイーサリアムPoW(ETHW)のコードを公開している。
このETHWでは重大なバグが発見されたものの、現在は修正されている。一方で約20日前後しか猶予はない中、正式なリリースはされていないため分裂までに間に合うかは不明だ。
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