
高い匿名性を特徴とする時価総額13位の仮想通貨「モネロ(Monero)」のハードフォークが成功に終わった。
このハードフォークによってモネロは以前から指摘されていた脆弱性を克服し、その安全性が向上した。
仮想通貨モネロ(Monero)がハードフォーク成功
高い匿名性を持った仮想通貨モネロが、脆弱性を克服し、匿名性を向上させるためのハードフォークを実施し成功していたことがわかった。
今回モネロがハードフォークによっていくつも問題点が解決されたが、その中でも特に重要なのが「ビッグバン攻撃」というブロックチェーン脆弱性の改善と、匿名性の向上の2つだ。
この「ビッグバン攻撃」というのは短時間に大量のトランザクションを認可することによって、モネロのブロックサイズ上限を大幅に上昇させてネットワークに負荷をかけるものだ。
今回のハードフォークではブロックサイズ上限を決定するアルゴリズムを改善することで、この脆弱性を克服した。
また、匿名性の面においても今回のハードフォークで大きく向上している。
トランザクションブロック生成の際に、自動でダミーの実在しない送金記録が追加されるようになったのだ。
このことで実際の送金記録は更に外部から特定しづらくなり、大幅に匿名性は向上した。
相場への動きは少なく
このような好ファンダにもかかわらず、相場にはあまり大きく反映されていないようだ。

今回のハードフォークに関して、価格への影響は少なかったと言える。
このような匿名系通貨には、規制リスクもついて回る。
そのため、匿名性の向上を市場が好意的に受け止めなかった可能性も考えられる。