仮想通貨取引所最大手バイナンス(BNB)の米法人であるバイナンスUSは「早ければ13日までにドルによる入出金の停止」を発表。同社は米国証券取引委員会(SEC)により証券取引法違反で提訴されており、SECは7日にバイナンスUSの資産凍結を求める動議を裁判所に提出していた。

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バイナンスUSがドルの入出金停止へ

バイナンスの独立米法人で、米国証券取引委員会(SEC)によりバイナンスグローバルとCEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao=CZ)と同様に米国規制を意図的に回避する”証券取引法違反”で提訴されていたバイナンスUSは日本時間9日、ドルの入出金停止を発表した。

バイナンスUSによるとSECの訴訟を受けて提携している銀行や支払い業者がドルの入出金を停止する意向を示しており、早ければ6月13日までにバイナンスUSにおける入出金が停止されると述べている。銀行経由の送金であるACH引出しは6月13日までにバイナンスUSユーザーが行うように促しており、土日を挟むと数日の遅れがあることを警告している。またドルでの入出については9日本日付けでの停止と述べている。

バイナンスUSは米国法人であり今回のSECによる訴訟でバイナンスグローバルと違いよりお大きな影響を受けていることになる。SECは6日の提訴後にバイナンスUSに対しての資産凍結を求める動議を裁判所に申したてしており、今回の銀行での入出金停止の大きな理由であると考えられるだろう。

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バイナンスUSは対ドル取引を全て上場廃止

またこのドルでの入出金停止によってバイナンスUSでは対ドルの仮想通貨売買ペアを来週から廃止すると同様に発表。これによりバイナンスUSはUSDTなどの仮想通貨上のドルである”ステーブルコイン”の売買ペアは継続するものの、ドルにより売買ができなくなるということになる。バイナンスUSによると同社は”仮想通貨のみの仮想通貨取引所”へ意向するとしており、仮想通貨に関連するステーキングや入出金には影響がないと述べている。

同社は8日にDeFiを中止とした対USDTの売買ペアを92種類も上場廃止にすると発表、その後9日早朝にこの上場廃止を中止にすると変更していた。この背景には提携銀行によるサービス停止が理由であると考えられ、バイナンスUSのビジネスに大きな影響を与えることになるだろう。

 

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