米国証券取引委員会(SEC)はビットコインのレバレッジETF”ボラティリティシェアーズ(Volatility Shares Trust)の2xビットコインストラテジーETF(2x Bitcoin Strategy ETF=BITX)”を初めて承認した。ブラックロックのビットコイン現物ETF(Bitcoin Spot ETF)申請に続いての好調なニュースとなっており、ビットコイン価格は一時31000ドルを記録した。

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SECビットコインの2倍レバレッジETFを承認

米国証券取引委員会(SEC)はボラティリティシェアーズ(Volatility Shares Trust)が提供する2xビットコインストラテジーETF(2x Bitcoin Strategy ETF)を新たに承認した。ティッカーは$BITXとなっている。このボラティリティシェアーズ2xビットコインストラテジーETFはCMEグループが提供するビットコイン先物をベースとした上場投資信託=ETFであり、一般投資家や機関投資家はボラティリティシェアーズを介してビットコインの2倍レバレッジを利用することができるようになるということだ。

CMEグループのビットコイン先物をベースとした”ビットコイン先物ETF”はすでにプロシェアーズ・ビットコインストラテジーETF(ProShares Bitcoin Strategy ETF=BITO)ヴァンエック・ビットコインストラテジーETF(VanEck Bitcoin Strategy ETF=XBTF)などが2021年10月に承認されていた。一方でこれらのビットコイン先物を運用するETFとショート(空売り)を行うインバース型のETFは承認されていたものの、レバレッジ型のETFはボラティリティシェアーズ承認が初の事例となる。ボラティリティシェアーズによるとBITXの売買は2023年6月27日からCboe(シカゴ・オプション取引所)で開始されるとしている。

 

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ブラックロックの”ビットコイン現物ETF”承認の布石となるか?

米国証券取引委員会(SEC)はバイナンスUSやコインベース(Coinbase=COIN)を提訴しており、さらに米老舗仮想通貨取引所のクラーケン(Kraken)が提供していたイーサリアムのステーキングサービスを証券として訴訟しており、サービス終了で和解している。

このようなSECの米仮想通貨産業における強硬姿勢はFTXグループの破産から”仮想通貨の証券認定”の動きとともに加速しており、今回の承認に市場は驚きの反応を見せいる。レバレッジETFはこれまで承認されたビットコイン先物ETFよりもリスクは高く、SECの対応から現時点での承認はサプライズとなったと言えるだろう。

世界最大手の資産運用会社であるブラックロックがビットコイン現物ETFを申請しており、バンエッグやバルキリーなどが続々とビットコイン現物ETFを申請している。また23日には破綻した仮想通貨レンディングのブロックファイ(BlockFi)の罰金支払いの債権の優先順位を一般債権者(無担保債権者=Unsecured Creditor)から引き下げることに合意するなど、これまでの強硬姿勢と異なる行動を取っている。これらのことからビットコイン初のレバレッジETF承認はブラックロックのビットコイン現物ETF承認の布石となる可能性が浮上していると言えるだろう。この承認によりビットコイン価格は一時31400ドルを記録した。

 

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