ビットコイン(BTC)の主要インジケーターをもとに、著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストが独自の見解を「X」に投稿しました。彼は現在のサイクルで、あるレベルを突破すれば、大幅な価格上昇があり得ると予測しています。
市場価格の妥当性を示すメイヤー倍数
アナリストのアリ・マルチネス(Ali Martinez)氏は、ビットコインのメイヤー倍数(Mayer Multiple)に注目しています。この指標はビットコイン価格と、200日移動平均線(MA)とのギャップを数値化したもので、現在の価格が適正かどうかを判断するのに有効です。
歴史的に仮想通貨市場では、200日MAが強気と弱気との境界線と認識されてきました。そのため、この重要なラインと価格とのギャップを分析することで、売られ過ぎもしくは買われ過ぎという市場のコンディションを判断することができます。
具体的にいうと、メイヤー倍数が1.0を超えると市場は良好と判断できます。この数値が2.4を超えるレベルにある場合、ビットコイン取引が過熱気味であることを示し、0.8以下になると弱気傾向がうかがえます。
200日MA突破で急上昇か?
今回アリ氏はここ十数年のビットコイン価格と、200日MAに2.4と0.8のメイヤー倍数を重ねたチャートを公開しました。このチャートで分かるように、直近のビットコイン価格は86,900ドル(約1,248万円)レベルの200日MAを下回っています。メイヤー倍数は1.0を下回った状態です。また次のサポートラインは、メイヤー倍数0.8と一致する69,500ドル(約998万円)レベルになる可能性が高いと考えられます。
ビットコインは前日やや値を戻したため、今後はサポートラインまで下落するよりも、200日MAでリテストする可能性が高いでしょう。もしもこのシナリオ通りに進んだ場合、上抜けに成功すればビットコインは208,550ドル(約2,995万円)にまで上昇するかもしれないとアリ氏は予測しています。
この価格はメイヤー倍数2.4に一致するものですが、今のサイクルではこれまでのところ、ビットコインはこのレベルに1度もヒットしていません。ただしアリ氏のチャートは、このレベルのはるかに下で2021年後半の強気市場が進行したことを示しています。その年の前半は、このレベルの近辺で推移していました。
現在のサイクルの中で、ビットコインが再びマイヤー倍数2.4にヒットする可能性は十分にあります。しかしそのためには、現在のパターンが保持されることと、アメリカ発の報復関税合戦の成り行きがカギになるでしょう。
ビットコインは一時的な下落から持ち直したように見えますが、日本時間4月11日正午現在、24時間で2.3%ほど下落して80,400ドル(約1,155万円)前後で推移しています。
参考
・Bitcoin Breakout Above This Level Could Set Stage For $208,550 Top, Analyst Says
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