オーシャンプロトコル(Ocean Protocol)がさらに提携先を発表!

オーシャンプロトコルの新提携先

シークレットコントラクトなど主にプライバシー面でのブロックチェーン強化を進めるエニグマ(Enigma)。そのローンチパートナーにもなっているオーシャンプロトコル(Ocean Protocol)が5月21日に、ユニリーバ・ファウンドリー(Unilever Foundry)とネクストビリオン(NextBillion)との提携を発表した。

オーシャンプロトコルでは、データを生産的に使用できるようにすることを目標としている。多くのデータはこれまでにアプリケーションやプラットフォームを通して収集されてきた。しかし、この収集されたデータは、プライバシーなどの問題からそこで留まっている。

そこで、オーシャンプロトコルにより、個人がデータプロバイダとしてデータに価値を与えられるようになる。プライバシー技術とブロックチェーン技術を応用することで、個人がデータと引き換えにインセンティブを得られるようになるのだ。

提携企業はオーシャンプロトコルをどう導くか

NextBillionは、消費者の動向に関するデータを集めるためのプラットフォームを作成。そしてデータに公正な価値を付与し、フレキシブルでコスト競争力のあるデータを企業に提供する。これらのデータはその土地の習慣や嗜好に配慮し、企業が新興市場で効果的に拡大するのに役立ててもらうことを狙いにしているようだ。また、Unilever Foundryは、オーシャンプロトコルのテクノロジーに基づいて構築されたデータとAIサービスを使用することで、NextBillionをサポートする。

Unilever FoundryとNext Billionは共同で、ベトナムにある学校における衛生環境の改善のために何百校のデータを収集する活動を行っている。この活動は、タイ政府の保健省による伝染病発症率の軽減や健康維持管理と運営の改善、および教育キャンペーンの支援を目的とした最初のパイロットプロジェクト(試験的事業企画)に基づいている。

オーシャンプロトコルはどう思われている?

今回の提携についてUnilever Foundryのディレクターであるバーバラ・ガーピヨン(Barbara Guerpillon)氏は、「私たちは皆、AI(人工知能)がデータを必要としていることを知っている。オーシャンプロトコルのように、企業が自社データや多方面のデータにアクセスすることを実際に手助けしている企業に出会えたことは嬉しい」とコメント。

また、NextBillionのディレクターであるオリバー・ギルバート(Oliver Gilbert)氏は「オーシャンプロトコルとUnilever Foundryとのコラボレーションは、企業が危惧している問題を解決することができる完璧な組み合わせだ」と期待を示した。

オーシャンプロトコルの創設者であるダリル・アーノルド(Daryl Arnold)氏は次のように語っている。「より多くのデータが収集され、閲覧が自由になると、良いことが起こる。オーシャンプロトコルは、万人に価値をもたらすデータ共有のユースケースをサポートするブロックチェーンテクノロジーを提供している」。

データ市場のこれから

NextBillionは、世界で40億人はいるとされる低所得生産者および消費者がかかえる貧困問題に対し、市場ソリューションに新たなトレンドを生み出すことを目指している。貧しい人々の生活を改善し、経済全体を再構築するアイディアを共有するプラットフォームの提供を掲げている。

Unilever Foundryは、先進的な新興企業と協力することで、より革新的なサービスを開発するために世界規模でのパートナーシップ提携を促進している企業だ。

この2つの企業の提携により、オーシャンプロトコルは世界的な貧困問題にアプローチでき、社会問題にも作用できるプラットフォームに成長する可能性がある。Unilever Foundryには、10,000以上のスタートアップ企業のプロファイルがあり、オーシャンプロトコルとうまく連携することで、データ市場が大きく成長することも考えられ、今後のオーシャンプロトコルの展開とデータ市場の動向が楽しみである。

【こんな記事も読まれています】
仮想通貨取引所ビットレックス(Bittrex)でオーシャンプロトコル(Ocean Protocol)のIEO実施
仮想通貨Enigma(エニグマ)がもたらすブロックチェーンのプライバシー
エニグマ(Enigma)パートナーであるOcean ProtocolとAI Singaporeが協力しAIイノベーションを加速

参照
OceanProtocol

おすすめの記事