米仮想通貨決済企業サークルのジェレミー・アレールCEOは、フェイスブックのリブラやステーブルコインといった新たなデジタル資産の形が拡散する一方で、ビットコイン(BTC)などの「非国家主体」の仮想通貨もあせて成長を続けるとの見方を示した。6月24日に公開されたCNBCの番組でのインタビューで述べた。 ...

世界4大会計事務所であり、コンサルティングも展開するErnst & Young(EY)は、イーサリアム上でZcashのzk-SNARKsを使用したプライベートトランザクションを可能とするプロトコル”Nightfall”をGithub上で公開。同社によると、プライベートトランザクションとは「完全なる匿名を提供する」と述べている。

 

EYのNightfallはERC20とERC721トークンを匿名化

EYによると、Nightfallは一連のスマートコントラクトとマイクロサービスを統合し、zk-SNARKsのツールキットであるZoKratesにより、イーサリアム上で広く使用されているトークン形式のERC-20とノンファンジブルなトークン形式のERC-721の両トークンを完全な匿名で送金することを可能にするという。

また同社は、実験的解決であり、開発を続けるとしている。今後イーサリアムに匿名送金が広く普及すると、イーサリアムによって裏付けされている世界初の非中央集権なステーブルコインのDAIを発行するMaker DAOや、イーサリアムをコントラクトでレンディングできるCompoundなどで日がついたDeFi*が更に加速するといえるだろう。

 

*DeFiとは・・・Decentralised Financeの略。第三者による管理を挟まず、銀行などが倒産しないことを信じて預金を預けたりする必要がない非中央集権金融

 

ファンジブルの解説は下記記事を参照してください

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ゼロ知識証明+イーサリアム=エンタープライズグレード

Nightfallの開発は、200を超えるブロックチェーンデベロッパーにより構成されているチームにより開発されており、ゼロ知識証明として仮想通貨業界で広く知られている技術を活用している。このゼロ知識証明は、ある情報を開示することなく、その情報が正しいことを他人に証明することができる。

Nightfallのオープンソースリリースは、EYクライアントがイーサリアムブロックチェーン上で、サプライチェーンマネジメントやフードトレーシング(食品を下降するすべての工程をトラックすることができ、透明化を測る)、異なる企業間のトランザクションとしてのユースケース向上を測る。

 

出典:EY Open-Sources ‘Nightfall’ Code for Private Transactions on Ethereum

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