来年に迫るビットコインの半減期
米メディアCNBCの司会者が、仮想通貨市場は上昇基調に突入し、ビットコイン(BTC)の価格はこれから10ヶ月の間に5万5000ドル(約600万円)まで上昇すると大胆な予想を展開した。

ビットコインの半減期

米メディアCNBCの司会者Joe Kernen氏が、ビットコイン(BTC)の価格はこれから上昇基調に突入し、10ヶ月の間に5万5000ドル(約600万円)まで上昇すると予想した。

現在の価格が100万円付近であることを踏まえると、500%高近いビットコイン価格の上昇余地があるとの見解だ。Kernen氏が10ヶ月と述べた根拠は、ビットコインの次の半減期が2020年5月にあることだという。CNBCの番組で大胆な価格予想を行なったことで、他の出演者は驚いた表情を浮かべていた。

半減期とは、仮想通貨の「マイニング(採掘)」という仕組みを維持するために、マイナーがブロックを生成時に支払われるマイニング報酬が、半分に減額される時期を指す。新規発行通貨が減少することで、市場供給量が相対的に減少。通貨の希少性を高めることで、市場における買い需要の影響が価格に反映されやすくなる。

ビットコインは過去2回の半減期を経て、現在12.5BTCのブロック報酬が支払われているが、来年の半減期を経て6.25BTCに減少する。

ビットコインの過去2回の半減期のほか、他のPoWアルゴリズムの通貨で複数の半減期の事例が確認されており、その大部分が市場のトレンドに相関しない単独上げに繋がっている。市場における仮想通貨特有のファンダメンタルズ要因として見られている。来年に控えるビットコインの半減期も、マーケットにおいて重要視される過去の再現性の面で注目されている。

一方、半減期に向けた上昇相場は、半減期当日にピークを迎えるわけではなく、半減期直前0.5〜1ヶ月を目処にピークを迎えることが多く、「Buy the Rumor、Sell the Fact(噂で買って事実で売れ)」の格言に当てはまる相場を形成することも傾向として見られている。これは、通貨の希少性が高まる一方で、マイナーの収益性やハッシュレートの反落ポイントとして一時的に警戒される可能性があることも一因にある。

ビットコインの半減期はブロックの生成速度によって左右されるが、約4年を1周期に実行される。前回25BTCから12.5BTCに減少した前回の半減期は2016年7月で、約2月間で2倍近い高騰を記録した。今回の半減期が、セオリー通りに意識されるか、またはより大きな市場要因によってかき消されるか。60%のドミナンスを超えるビットコインの特大ファンダに注目が集まっている。

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