オプション取引所のLedgerXが、アメリカで初となるビットコイン現物で決済することができるビットコイン先物をローンチしたと発表。LedgerXは先月CFTC(米商品先物取引委員会)によりDCMライセンスを許可され、ビットコインを商品とした先物をユーザーに提供できるようになっていた。
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LedgerXのビットコイン先物の詳細
7月31日水曜日、オプション取引所でビットコインのデリバティブ(派生商品)を提供するLedgerXは、米国向けにビットコイン先物のローンチを発表。このビットコイン先物は、機関投資家と一般投資家ともに取引することができ、ビットコイン現物でSQ決済時にショートはビットコイン現物を受け渡し、ロングはビットコイン現物を受け取ることができる。
また、証拠金としてドルの代わりにビットコインをデポジットすることができ、先物契約のポジションを持つことができる。つまり、現時点において米政府により発行されている身分証明書によってKYC確認ができれば、米国在住者は現物決済されるビットコイン先物取引を行うことができるということである。
ビットコインを”担保”に
このLedgerXのビットコイン先物の現物決済は多くの仮想通貨投資家が注目してきたファンダメンタルであるが、ビットコインを担保に先物契約を行うことができるということに注目したい。
LedgerX CEOのPaul Chou氏はCoindeskの取材に対し、
「LedgerXは、”顧客が先物契約の担保としてビットコインをデポジットすることができる”世界で初の規制されたオプション取引所である」
とし、ビットコインを担保にすることで米国の銀行システムによる制限や、銀行送金を待たずに気軽に取引ができると述べている。現物決済されるビットコイン先物の重要性として、日曜日の夜に銀行システムが提供されていなくても、ビットコインは365日24時間送金できると述べている。
現物決済のビットコイン先物ローンチの今後の影響
LedgerXは、2018年11月にこのビットコイン先物提供のため、CFTCにDCMライセンスの許可を申請。対してBakktは2018年8月に同様の現物決済ビットコイン先物のローンチ予定を発表したが、CFTCとの規制遵守に取り組むものの正式ローンチは未だしていない。
LedgerXがビットコイン先物をローンチするためにCFTCと取り組んできた努力は、今までになかった仮想通貨の基盤を整え、今後ビットコイン市場への流動性貢献により、ビットコインETFの前段階として重要なステップになると筆者は考えている。