ビットコイン(BTC)半減期まで1年切る、採掘業の70%が廃業予測、価格は?

2020年5月ごろと予測されるビットコイン(BTC)に半減期の到来によって、約70%のビットコインマイナーが事業を閉鎖するのではないかとの予測が出ています。半減期によって、ブロック形成ごとのマイニングの報酬が12.5BTCから6.25BTCに半減され、採算が合わなくなるとの懸念が高まっているのがその理由です。

最悪のシナリオはBTC価格が半減期に5000ドルまで下落

ブロックチェーン技術に詳しいJPモルガンの元アナリストであるトーン・ベイズ(Tone Vays)氏は、20年末までにビットコインが5000ドル(約53万円)以下に下落することは予測されず、テクニカルの観点からから見て、事態は何事もなかったように進行している見込みだとし、次のように語ります。

「半減期を迎えると、最悪のケースシナリオとしては、BTC価格は5000ドルにまで下落し、マイナーの70%は収益が上がらずにマイニングを閉鎖する。ビットコイン(BTC)価格は急落するが、死からよみがえるだろう!」

ベイズ氏は悲観的ではありません。半減期の到来までに、ビットコインの地位はむしろ固まるとの予測です。ビットコインの強みは、それが単に交換媒体にとどまるのではなく、「価値の保存」としての役割を果たすことです。対照的にビットコインキャッシュ(BTC)やライトコイン(LTC)など、人気のあるアルトコインは価値の保存にはつながらず、ビットコインに対してその価値が下落する見通しです。

ヘイズ氏のこの見方に反対する意見もあります。例えばツイッター上のExpsycho名の見解は、半減期が全く反対の効果を及ぼすだろうと予測します。現時点のビットコイン価格の強気相場は、来年の半減期を念頭に置いた動きであり、半減期後のビットコイン価格はすでに織り込み済みだというのです。ビットコイン投げ売り状態はその最悪のシナリオです。

過去の半減期に何が起きたか、BTC価格2万ドル、そして大暴落

3度目となるビットコインの半減期で、何が起きるのか予測するのは難しいことです。しかし、過去2回の半減期で何が起きたのかを知ることが、次の予測の参考になります。1回目の半減期を迎えた2012年、ビットコイン価格にはプラスの影響を与えて、その価格は一挙に1,000ドルの大台に乗りました。しかし残念ながら、その価格は1年後にまた修正されました。

そして2回目の半減期の2016年、ビットコイン価格は反騰し、17年末に向けて2万ドルの最高記録を実現しました。しかし18年に入って、政府による過熱状態の抑止効果や市場介入(取引所手入れなど)もあって、その価格が3,200ドルにまで下落しました。

仮想通貨市場は円熟化の途上、供給減が価格上昇効果をもたらすか

このような傾向から見て、ビットコイン価格はチェーン上の要因で変動するだけではないことが分かります。仮想通貨市場は、全体として円熟に向かう途上にあり、価格の上下動を引き起こす要因は多々あります。20年の半減期を前にして、仮想通貨市場の円熟化が進み、規制当局者も一定の役割を果たしているはずです。

仮想通貨市場の情報プラットフォームであるモザイク(Mosaic)の共同創業者であるギャリック・ハイルマン(Garrick Hileman)氏は「次回半減期が近づくとともに、ビットコイン価格は、新たな供給量の削減予測から生じる価格上昇効果が表れる。過去2度の半減期に先立つ数カ月、ビットコイン価格は着実に上昇機運にあった」と述べています。

半減期はマイナーを落胆させることは確かですが、ハッシュレートの下落はマイニングの難しさを低減し、結果としてマイニングに必要な消費電力とコンピューティングパワーの需要も落ちます。マイナーが利益を上げる新たな希望が生まれます。ビットコインは、一段と金融業界の主流になり、グローバルな価値を高める予想も成り立ちます。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
At-Least 70% Of Bitcoin (BTC) Miners May Shutdown By Q4 2020

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