
暗号通貨ネム(NEM)のブロックチェーンを活用した次世代SNS「ネムグラフ(nemgraph)」がサービスを開始した。一体どんなSNSとなっているのだろうか。
出典:nemgraph
nemgraphとこれまでのSNSの違い
基本は、画像や写真投稿型のソーシャルコミュニケーションサービスとなっている。オリジナルの写真や画像を投稿するSNSであれば、今でもたくさんのサービスが存在する。nemgraphでは、NEMのブロックチェーン技術を活用することで、これまでにない次世代のSNSサービスを作り上げた。
暗号通貨NEMを用いたチップ機能、リング(RiNG)公証という機能による投稿写真の所有権証明、また投稿された写真の使用権販売などが盛り込まれている。これらの機能にNEMブロックチェーンが活用されていることから、次世代SNSとして機能している。今までにないSNSとなるのではないだろうか。
出典:nemgraph
NEMブロックチェーンを使ったユニークな機能
投稿写真への投げ銭(チップ)機能
nemgraphでは投稿された写真に対して、投げ銭(チップ)を送ることができる。今までのSNSでは、投稿写真に対して「いいね!」などで共感する気持ちを表現していた。nemgraphでは、さらに投げ銭としてゼム(XEM)を送ることが可能だ。より高評価を得られる写真であれば、多くの投げ銭が集まりそうだ。
写真の所有権を証明「RiNG公証」
写真の投稿時にRiNG公証を選択すると、NEMブロックチェーンに投稿内容が刻まれる。ブロックチェーン技術の性質により、一度刻まれたデータの改ざんは困難であり、その内容が永遠にブロックチェーン上に残る。
また、自分の投稿した写真であることも証明することができる。RiNG公証にて投稿されたものは、フォロー・フォロワー関係なく世界中に発信することができる。
投稿写真の販売
nemgraphを使えば、投稿写真を販売することも可能だ。NEMブロックチェーンを使うことで、投稿写真の所有権を証明することができる。クリエーターは、オリジナルのグラフィックや写真などを販売し収益を図ることも可能だ。
ブロックチェーンとSNSの親和性
実際にアカウントを作り、写真を投稿してみたが非常に完成度が高かった。これまでのSNSのようにメールアドレスとパスワードを設定することで、簡単に始められる。nemgraph内では、ブロックチェーンに基づいたユニークな機能があるため、暗号通貨NEMのウォレット作成や鍵管理が必要だが、手順に沿って進むことで誰でも利用できるようになっている。
nemgraphを使うことで、投稿写真に価値を与えることができる。またオンラインでの写真や画像の著作権が問題とされる中で、投稿写真の所有権を証明できたり、販売することができたりとクリエーターにとっては嬉しい機能ではないだろうか。
サービス開始を記念して、現在はフォトコンテストが企画されているようだ。詳細については追って確認していく。ブロックチェーンをユニークに活用した次世代SNSとして期待したい。
参考
・nemgraph
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