カリフォルニア州中央地区検事局は8月23日、同州在住の25歳の男が無許可でビットコインATMの運営を含む仮想通貨の取引業行い、マネーロンダリングに関わった罪を認めたことを発表した。
26億円相当の仮想通貨を取引
同検事局の発表によると、取引された総額は2,500万ドル(約26億円)に上り、利用者はドラッグのディーラーなどの犯罪者だとされている。
裁判所に提出された文書によると、クナル・カルラ(Kunal Kalra)被告は2015年5月から17年10月まで、ダークネットで麻薬の売買を行う人物などの犯罪者とビットコインとドルの交換を行っていた。また、一回で最低5,000ドル(約53万円)を交換する人物を対象に取引を行っていたことも分かっている。
6,000万相当のビットコイン(BTC)押収
同被告は自身が運営するビットコインATMにカメラを設置せず、利用者の特定につながるような個人情報を一切必要とせず利用できる仕様だったことを認めている。
カルラ被告は、メタンフェタミンの流通と無資格での送金事業の運営、マネーロンダリングの関与、マネーロンダリング対策を怠った4つの罪で起訴された。司法当局は同被告の銀行口座から88万9,000ドル(約9,400万円)と執筆時点で約6,000万円に相当する54.3BTC、その他の仮想通貨を押収。
参考
・U.S. Attorney’s Office Central District of California
【こんな記事も読まれています】
・仮想通貨に関する3億円規模のマネーロンダリングで有罪、主にビットコイン(BTC)を使用
・ビットコイン(BTC)関連の詐欺で2社から7億円以上だまし取った男を起訴
・インドで警察幹部を対象とした仮想通貨の研修実施、増加する関連犯罪に対応