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イーサリアムの時期アップデート”イスタンブール”は、ロードマップ上では10月16日を目指して開発、リサーチされていたがクライアントシェア第2位のParityの開発遅れに伴い11月にずれ込む可能性が浮上。10月8~10日に大阪で開催されるDEVCON5以前の、10月4日をターゲットに開発を行っていたが、イーサリアムデベロッパーはParityの開発を待つ形のようだ。

 

イスタンブールの開発状況

現在のイーサリアムのイスタンブールアップデートの開発状況は、イーサリアムクライアントで最多のシェアを誇るGethは実装される6つのEIPをすべて実装を終えているのに対し、約20%のシェアとなるParityはEIP-2028しか実装が進んでいない。

またメジャークライアントの一つであるAleth(元cpp-ethereum)も残すところ3つのEIPとなり、PantheonはGethと同様すべてのEIPを、Trinityは5つのEIPを実装して残りEIp-152のみとなり、Parityが大幅に遅れを取っていることになる。現在のバージョンであるコンスタンティノープル(正確にはサンクトペテルブルク)の実装ではGethより早かったParityらしくない開発状況だ。

出典:https://notes.ethereum.org/@holiman/SyT_rGjNr

Parity開発遅れの理由とテストネット実装予定

ParityのデベロッパーのWei Tang氏によると、

 

「イスタンブールで実装を行うEIPの決定が遅れたからではない。クライアントの大規模なコードのリファクタリング(内部の整理)を行っており、イスタンブールのEIPより先に実装をしたいため、EIP実装には約1週間の時間が必要」

 

と述べ、イーサリアムファンデーションのHudson Jameson氏は了承。9月6日をテストネットの実装目安とするも、現時点ではイスタンブールを実装するブロックナンバーは決定していない。

イーサリアム2.0(セレニティ)の影響は?

メインネットでの実装は、テストネットのハードフォーク後約1ヶ月はバグテストなどが必要なため、当初目標としていたDEVCON5前の10月4日には難しいと判断。11月の3週目付近という提案もされるが、Parityの開発状況によって変化するため、現時点ではイスタンブールの実装予定は決めていない。

イーサリアム2.0のBeacon Chainのジェネシスブロックが2020年1月3日のローンチを予定しているが、イスタンブールは将来破棄されるレガシーチェーン(現在のイーサリアムブロックチェーン)の実装であるため、イーサリアムの発明者であるVitalik氏が率いて並行で開発リサーチしているため、遅延などの影響は受けない。

関連記事:【墨汁速報】イーサリアム2.0(セレニティ)今後のタイムラインと方針を提案

 

参考

Istanbul Tracker tracker

Ethereum Core Devs Meeting #69

eip-1679.md

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