
コスモス(COSMOS)はブロックチェーンのインターオペラビリティを可能にするプロジェクトとして注目されています。同プロジェクトについて基本的な解説は下記で行っています。
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本コラムでは、COSMOSの8月時点での状況を概観して、今後のロードマップを整理します。
ステーキングの報酬が減少
COSMOSのステーキングによるバリデータ報酬は、8月の1ヶ月間で、年間10.59%から10.30%に減少しました。COSMOSの報酬は、ネットワーク内でステーキングを行っているトークンの総量によって変化します。ステーキングされているトークンが多くなればなるほど、単位あたりの報酬は小さくなります。現在、ネットワーク内のATOMトークンの73%がステーキングされています。
COSMOS HUBのアップデート
COSMOS HUBのアップデートの日程が9月15日に決まりました。またアップデートの内容はバリデータノードによる投票により決定しました。コミュニティによる投票で資金を使えるプールができることや、バリデータの数が100から125に増えるなどが盛り込まれています。
ノードの数が増えることは分散化を促す点で望ましく、10年ほどの時間をかけて300ノードまで増やすことがCOSMOS HUBでは計画されています。
また、COSMOS HUBで何か提案をする際に、ATOMをデポジットして、提案内容が否決の場合は、デポジットがバーンされる仕様になっていましたが、この設計が変更になり、提案内容が否決の場合においてもバーンはされず元のトークン保有者に返還されることになります。
COSMOS HUBのアップデート日にはノードを運用しているオペレータはアップデートの必要があります。また、ATOMのトークン保有者で自身が他のノードに委任をしている場合は、委任先が対応をしているかもチェックしておくと安全でしょう。
IBCプロトコルのスペックペーパーがリリース
COSMOSネットワーク内で複数のブロックチェーンを接続する際にIBCプロトコルが用いられますが、IBCプロトコルはまだ開発途上であり、このスペックペーパーがリリースされました。(参照)
COSMOS HUBを経由するブロックチェーン同士のコミュニケーションの場合、ATOMトークンをステーキングしているノードは、その他のブロックチェーンからトランザクション手数料を得ることができます。
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