

- ビットコイン(BTC)市況
- FOMC直前の18日、ビットコイン(BTC)の方向感定まらぬなか、約4ヶ月ぶりの大幅高を見せたリップル(XRP)やイーサリアム(ETH)を独自分析。米国版バイナンスの影響も仮想通貨相場を後押しした。
仮想通貨市況
明日19日(日本時間3時)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、「政策金利」が発表され、3時30分よりFRB議長の記者会見が行われる。
FOMCでは0.25%の利下げが見込まれているが、直近では金利据置き予想も強まっている。米トランプ大統領はFRBに対してマイナス金利を要求するなど牽制を強めており、予期せぬ言動(トランプリスク)が警戒されている。世界経済の動向に大きく影響するため、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨市場も無関係ではない。
ビットコイン(BTC)がレンジ内で方向性定まらず、軟調に推移する中、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など、個人投資家人気の高いメジャーアルトが循環物色された。日足レベルで長らく揉み合った末、上方ブレイクからの大陽線を付けるのは、5月以来約4ヶ月ぶり。
ビットコイン(BTC)ドミナンスが70%を超え、アルトドレイン現象が懸念されるなど、アルト市場には逆風が吹いていた。
SEC規制などの影響を踏まえ、本家バイナンス(Binance.com)は、日本時間13日)より、米国ユーザーへのサービス提供を停止している。サービス停止による米国マネーの一時的流入減や主要銘柄の出来高減少は投資家たちに危惧される中、「Binance.US」が18日から稼働することが、アルトコインの材料視されたか。
イーサリアム(ETH)

7月末に生誕4周年を迎えたイーサリアム(ETH)が、約2ヶ月間の下落トレンドに終止符を打ち、続伸している。
イーサリアムの共同創業者Vitalik Buterinが、イスラエルのEthereal Summitに登壇し、PoS報酬はに触れたことが追い風になったほか、GAS代との比較推移でも低迷する市場の中で「ネットワークの持続的な成長」を示している。10月に控えるDevcon5や、2020年に予定されるETH 2.0に向けて、材料には事欠かない。
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リップル(XRP)

リップル(XRP)は18日、12時時点で前日比18%高の33円台まで急騰した。
例年、最大規模の国際カンファレンス「SWELL」の思惑で上昇傾向にあるが、6月下旬以降のメジャーアルト市場の資金抜けが顕著であり、底打ち反転のシグナルを見て現物買い戻しタイミングを伺う投資家は少なくないものと考えられる。
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市場からは、先週末のモナコインやNEM(XEM)の急騰が刺激となり、材料豊富なイーサリアム(ETH)を筆頭に循環物色された可能性が指摘されている。