北朝鮮の独自仮想通貨
北朝鮮政府は独自のデジタル通貨の開発に向けて動き出した。現在はまだ開発初期の段階だという。仮想通貨発行の目的は、他国の制裁や、米国主導の国際金融システムから逃れることだ。

北朝鮮が独自仮想通貨を開発

北朝鮮政府が独自の仮想通貨の開発に向けて動き出したことが分かった。デジタルメディアVICEが報じた。

開発の担当者がVICEに語った内容によると、独自仮想通貨を発行する目的は、他国の制裁や、米国主導の国際金融システムから逃れることだという。

北朝鮮文化交流委員のAlejandro Cao de Benos氏は「デジタル通貨の発行はまだ初期の段階だ。現在は仮想通貨にどのように価値を持たせるかを研究している」と説明している。また「北朝鮮が発行するデジタル通貨は法定通貨のウォンをデジタル化したものではない。ビットコインや他の仮想通貨に似たものになる。」と語った。

北朝鮮政府の仮想通貨に関する報道は初めてではない。今年に入り、国が後援するハッカー集団がサイバー攻撃により、法定通貨や仮想通貨で6億7000万ドル(約727億円)を盗難したことが国連によって指摘された。

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