フォビ(Huobi)販売所サービスはどうなのか?スプレッドや送金手数料から比較!

Huobiの販売所がスタート

仮想通貨取引所のフォビジャパン(Huobi Japan)が、販売所サービスを開始しました。これによってHuobi Japanから直接仮想通貨を購入することができるようなりました。板取引による注文に慣れていなかったり、仮想通貨の購入を初めて検討している人には嬉しいサービスですね。

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コインチェック(CoinCheck)やディーカレット(Decurret)など販売所形式での仮想通貨売買サービスが日本国内では増えてきています。そこで、今回サービスを開始したHuobiと、各販売所の情報を比較してみました。口座開設するときの参考にしてください。

仮想通貨取り扱い種類で比較

仮想通貨はビットコイン(BTC)の他に、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などさまざまな種類のものがあります。各販売所での取扱い数にも違いがありますので、どこをメインにするのかを決める判断基準のひとつになると思います。

なお、こちらの一覧はあくまで「販売所」形式で現物を購入できるもののみを網羅しています。例えばHuobiの「取引所」ではモナコイン(MONA)を取り扱っていたり、TaoTaoでの「レバレッジ取引」ならば、ETHやXRPで取引できるなど、状況によって取扱い種別が異なる場合があります。

販売所名 銘柄数 取扱通貨名
Huobi 5種 BTC、BCH、ETH、XRP、LTC
Decurret 5種 BTC、BCH、ETH、XRP、LTC
TaoTao 2種 BTC、ETH
SBIVCトレード 3種 BTC、ETH、XRP
GMOコイン 5種 BTC、BCH、ETH、XRP、LTC
BitFlyer 7種 BTC、BCH、ETH、ETC、LTC、MONA、LSK
コインチェック 10種 BTC、BCH、ETH、XRP、NEM、ETC、LSK、FCT、MONA、FCT

(2019年10月調査時)

やはり取り扱い銘柄はコインチェックが一強の形ですね。需要によってはこれまで取り扱いのなかった通貨が加わることもありますので、一概に種類が多いから一番良いとは言い切れません。自分の欲しい銘柄を取り扱っている販売所を選ぶのが良いでしょう。

販売所のスプレッドで比較

次は、各販売所のスプレッド(買値と売値の価格幅)で比較してみます。幅が大きいほど、購入時の価格が高く、売却時の価格が安いものになりますのでスプレッドは小さい方がお得です。また、実際の価格幅は基準となる値段によって変動することもありますので、あくまで現時点における参考としてください。

今回は大半の販売所で取扱いのあるBTC・ETH・XRPの3つで比べてみました。

販売所名 BTC価格幅 ETH価格幅 XRP価格幅
Huobi 約10,000円 約240円 約0.4円
Decurret 約23,000円 約720円 約1.5円
TaoTao 約25,000円 約1,900円
SBIVCトレード 約7,000円 約160円 約0.3~0.4円
GMOコイン 約32,000円 約600円 約1.8円
BitFlyer 約43,000円 約1,300円
コインチェック 約40,000円 約1,370円 約2円

(2019年10月調査時)

スプレッドだけで見ると、SBI VCトレードとHuobiが小さめです。自社内でも板取引サービスを行っていることから、その取引情報を基に販売価格を定めているからでしょうか。XRPに関してはSBI VCトレードとHuobiのスプレッドはほぼ同じに収まっています。

送金手数料で比較

仮想通貨を購入した後、例えば自分のウォレットに入れたり、別の取引所に送ったりすることもあると思います。仮想通貨は送金時に、トランザクション手数料が発生するのですが、その金額にも違いがあります。

こちらも共通で取扱いのあるBTC・ETH・XRPの3つの比較を行いました。

販売所名 BTC送金手数料 ETH送金手数料 XRP送金手数料
Huobi 0.0005BTC 0.005ETH 0.1XRP
Decurret 0.0004BTC 0.0021ETH 0.01XRP
TaoTao 0BTC 0ETH
SBIVCトレード ※注 ※注 ※注
GMOコイン 0BTC 0ETH 0XRP
BitFlyer 0.0004BTC 0.005ETH
コインチェック 0.001BTC 0.01ETH 0.15XRP

(2019年10月調査時)

※SBI VCトレードは専用のハードウォレットである「Cool X Wallet」への送金のみとなっております。2019年10月現在では、キャンペーン対象者への有償貸与となっており、順次提供予定になっています。貸与価格として、2年契約の月額300円(総額7,200円)の支払いが発生します。手数料は自由に設定できるものの、極端に少ない手数料だとキャンセルしたり、着金まで時間がかかる可能性があります。

TaoTaoとGMOコインの送金手数料は全て無料になっています。仮想通貨取引所全体で見ても、ユーザーにとっては非常にありがたいサービスですね。ただ、コールドウォレットでの管理上、土日祝の送金は次の営業日まで時間がかかるなどといったデメリットもありますので、用途によって使い分けましょう。

送金手数料が発生している中でDecurretが最も安く、それにHuobiが続く形になっていますね。手数料はこの他にも日本円の入出金手数料などがかかりますが、基本的には銀行への振込手数料であるため、ほとんど差異は生まれません。

購入から送金までを試算比較

1万円でBTCを購入し、別のウォレットに送金したとして、手元に残るのは何BTCかを試算してみましょう。チャート価格を1BTC=100万円とし、購入時に上乗せされる価格はスプレッドの中間値とします。また、日本円への換算はチャート価格で行います。

なお、SBI VCトレードは送金できる人が限られてしまっている状況のため、購入のみを参考に載せておきます。

販売所名 購入額 購入可能数量 送金後残BTC 残額換算
Huobi 100万5,000円 0.0099BTC 0.0094BTC 9,400円
Decurret 101万1,500円 0.0098BTC 0.0094BTC 9,400円
TaoTao 101万2,500円 0.0098BTC 0.0098BTC 9,800円
SBIVCトレード 100万3,500円 0.0099BTC
GMOコイン 101万6,000円 0.0098BTC 0.0098BTC 9,800円
BitFlyer 101万2,500円 0.0097BTC 0.0092BTC 9,200円
コインチェック 102万円 0.0098BTC 0.0088BTC 8,800円

手数料無料であるTaoTaoを除き、コインチェック以外はあまり違いが無いような並びになりました。Decurretはスプレッド差を最安の手数料でフォローしているような形ですね。こうして見ると、送金手数料は安いところの方がお得になる可能性が高く見えます。また、販売所の口座でそのまま残しておくのなら、スプレッド幅が小さいところを選ぶと良いでしょう。今回はHuobiとSBI VCトレードが若干ではありますが、多く保有できています。

総合的に判断するとHuobiの販売所は非常に優秀

Huobiは送金手数料も十分に安い水準にあり、また販売所としてはスプレッドも非常に小さくなっていました。

スプレッドだけであればSBI VCトレードが一番小さいのですが、送金が専用ハードウォレット向けであり、それもキャンペーン対象者のみへの有償貸与となってしまうのが新規ユーザーの敷居を高くしてしまっているかもしれません。送金手数料の安さではDecurretが一番であるものの、今度はスプレッドの広さが少しネックになってきます。TaoTaoが送金手数料無料であるのも魅力的であるのに対し、送金に時間がかかってしまうのを気にする方もいるかもしれませんね。

各販売所それぞれにメリット・デメリットは存在しています。ただ、総合的に見るとHuobiの販売所は非常に質の良いサービスを提供しているのではないかと思います。口座開設が済んでいない方も、これを機にお手続きしてみてはいかがでしょうか?

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