FSBのステーブルコインに対する見解
FSBの議長は欧州銀行連盟のサミットでステーブルコインについて言及。仮想通貨の潜在的なスケールが規制上の課題をもたらす可能性があるとして規制の整備に取り組んでいるとした。

FSBのステーブルコインに対する見解

金融安定理事会(FSB)の議長であるRandal K. Quarles氏は、ステーブルコインの台頭によって規制上の課題が発生することを懸念していると言及。規制策定の作業に取り組んでいることを明かした。

「今日時点では、金融の安定性を脅かすリスクは小さいが、ステーブルコインやその他の仮想通貨が秘めている潜在的なスケールの大きさが規制上の課題をもたらす可能性があることは疑いの余地がない」とQuarles氏はベルギーの欧州銀行連盟のサミットで述べた。

Quarles氏は米国連邦準備制度理事会の監査部門の副議長を兼任しており、ステーブルコインと仮想通貨の規制や監査についてFSB内で議論を行なっているという。

続いて同氏は「我々はステーブルコインに適用する規制を特定する作業をすでに開始しており、その評価が完了次第、G20に報告する予定だ。また、ステーブルコインが金融の安定性の維持に悪影響を与えないよう適切な措置が必要だ。」と明かした。

同局は今年1月の声明で、仮想通貨の台頭を挑戦的な課題とした上で、「強固な規制のフレームワークが最も重要だ」と説明した。

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