元ヘッジファンドマネジャーのノボグラッツ氏が仮想通貨の価値の保存で独自見解

暗号資産(仮想通貨)の有力者であるマイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏がこのほど、仮想通貨への投資に関する戦略の新しい見解を公表しました。その中で同氏は、ビットコイン(BTC)がすでに、価値の保存(store of value)としての主要目的を堅固なものにしたと語りました。

ビットコイン(BTC)は価値の保存とデジタル通貨としての路線を勝ち取っている

ノボグラッツ氏は元ヘッジファンドマネジャーであり、仮想通貨投資銀行であるギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)の最高経営責任者(CEO)です。同氏はCNBCの番組「Crypto Trader」とのインタビューで、仮想通貨市場は、より高みに上昇する前の短期間にその地位を確立するだろうと予測して、次のように語っています。

「私の希望では、BTC価格は8,800ドルを維持してほしい。チャート上で言えば、8,000ドルが保ち合い(consolidation)ゾーンであると思う。それが破られたからには、保ち合いゾーンはさらにやや低くなる。そうは言っても、(BTC価格は)中期的にはさらに高騰すると今でも思っている」。

「ビットコインは他の仮想通貨とは別の独自の生き物だと思う。BTCは価値の保存とデジタルゴールドという路線を勝ち取っている。われわれが待っているのは、選択されることである。われわれはさらに、人々がより一層BTCを購入しやすくする道筋付けたいと考えている」。

イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)もまた独自のユースケースの可能性

ノボグラッツ氏によると、イーサリアム(ETH)はブロックチェーン開発者が堅ろうなアプリケーションを作る主要なインフラストラクチャーとして、最も可能性のあるトークンです。またリップル(XRP)やその他アルトコイン市場全体について聞かれて、「トレーダーはニュースになり、勢いがある強力なユースケースのあるコインを探すべきだ」と語りました。

同氏はさらに「これらすべてをベンチャー投資として見なけれらばならない。ベンチャー投資には6年から10年かかるものだ」とし、次のように語りました。

「イーサリアムがその価値を保持している理由は、ブロックチェーン上で築かれる有用で価値の保存になる可能性が大きいからだ。それはまたマネーにもなろうとしている。私は大量のビットコイン(BTC)から成る資産構成が好きで、ETHはちょっと持ってみたらどうかと思う」

選択すべき兆しがあれば、積極的に前進すれば事態は好転

「そうなれば多くのベンチャーを入手したことになる。これら(BTC以外の)残りのトークンは、日和見(チャンス待ち)的なものだ。価格上昇が迫っているというニュースがあれば、買い増しであり、過大評価だと思い、ニュースもなければ売りだ」

ノボグラッツ氏によると、2017年12月のビットコイン価格高騰の際には、大量のコインの価格が独走してしまった。長期的に見て、仮想通貨はそれぞれ資産回収を得るためのユーザー基盤が必要になると、同氏は語ります。

同氏は「まさに有望なプロトコルがたくさんある」と述べ、将来戦略について「選択すべき兆しがあり積極的に前へ進めば、事態は好転する。最終的な普及が進めば、これらのコインは価値あるものと評価され価値の保存にもなるだろう。それはマネーについても同様である。事態が好転(反騰)すれば、それは素晴らしいことだ」と述べています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Mike Novogratz Reveals Crypto Strategy, Outlook on Bitcoin, Ethereum, XRP and Altcoins

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