- ブロックチェーン企業のAlgorandがイスラム金融の認証取得
- Algorandは同社のブロックチェーンプラットフォームがシャリーアに則った金融サービスとしての認定を受けたと発表した。イスラム圏の機関がサービスを利用可能になる。
Algorandがイスラム金融の認証取得を発表
ブロックチェーン企業のAlgorandは同社のプラットフォームがイスラム金融の認証を取得したと発表した。
21日のプレスリリースによると、Algorandのプラットフォームはイスラム金融における認証を取得し、今後イスラム圏の企業は、規制に則った同社のプラットフォームを利用できるようになるという。
AlgorandCEOのSteve Kokinos氏は以下のようなコメントを掲載している。
私たちAlgorandのビジョンは常に『包括性』に向けられてきた。急激な成長を続けるイスラム金融市場において、金融のガイドラインに則ったプラットフォームを利用してイスラムの先進的な企業が新しいビジネスの機会を生み出すことが出来るようになったことに興奮している。
なお、今回認証されたのはあくまでも同社のプラットフォームであり、プラットフォーム上で築かれるサービスについてはシャリーア(法や規則)に準拠しているか個別に確認する必要がある。
独自の制度を持つイスラム金融市場
イスラム圏は、欧米や日本も組み込まれている現代の金融のスタンダードとは異なった、独自の金融の制度や慣習を持っている。
それらは一般的にイスラム金融と呼ばれ、あるいはイスラム語で「法や規則」を意味するシャリーアという言葉から、シャリーア適格金融(shariah complient finance)と言い換えることができる。
イスラム金融においては利子の禁止、投機の禁止などが特徴としてあげられ、こういった規則を守った上で独自の金融体系が築かれている。
Algorandはパブリックブロックチェーンのプロジェクトで、Proof of Stale(PoS)を採用していることなどを特徴とし、スケーラビリティといった問題を解決し、ボーダーレスな経済圏の構築を目指している。
同社は今後拡大が見込める有望な市場としてイスラム圏に注目してきており、 今回の認証は、イスラム圏への進出に向けた同社にとっての重要な一歩となるだろう。